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『マルサの女』(マルサのおんな)は、1989年9月19日に日本のカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。映画『マルサの女』(1987年)を原作としたアドベンチャーゲームである。同映画の監督を務めた伊丹十三が監修を行い、映画監督の黒沢清も制作に関わっている。
映画『マルサの女』のシナリオを元に、あまり詳しく描かれていない伏線を重視した作りになっている。映画版と同じ登場人物も多く出てくるが、細かい部分で設定が異なる。
電車を利用しての移動を行う「全体マップ」、斜め上から見下ろすような形のトップビュー視点による「町マップ」、建物内部でのコマンド選択式による調査を行う「内装モード」の3つの要素から成り立っている。
港町税務署のやり手の調査員、板倉亮子は、いつものように上司である露口の指示を受け、パチンコ屋・港ホールの税務調査に出掛ける。隠し預金の調査で発覚する港ホール社長工藤の脱税。そして、発覚したのはそれだけではなかった。なんと、脱税マニュアルなるものが出回っていることが分かったのだ。数珠繋ぎに明るみに出てくる脱税マニュアルの流通ルート、そして、背後に潜む暴力団や巨大脱税組織の陰。部下の吉野と共に、おとり捜査を試みるが、強制調査権限のない税務署の限界もあり、巧妙に仕組まれた脱税を暴くことができない。
そんなある日、亮子は強制調査権限を持つ国税局査察官(通称「マルサ」)に抜擢され、異動となる。最初に任された仕事は、ゲーム喫茶の社長宅のガサ入れ。そのゲーム喫茶の実質的なオーナーは権藤英樹、税務署時代にも調査を試みたものの暴力団蜷川組の介入により証拠を掴めなかった人物であった。権藤の名前を再び聞いた板倉は、俄然やる気を出し、権藤の愛人の調査に乗り出す。証拠も集まり、ついに強制調査が始まる。板倉は上司の花村とコンビを組み、権藤の裏銀行である平和銀行へと突入する……。
評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは6・7・7・7の合計27点(満40点)[2]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.38点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「特徴は画面モードの多さだろう」、「『足』を使った地道な捜査が必要だが、リアル感をだしており、『マルサ』ファン以外にもオススメ」であると紹介されている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.40 | 3.20 | 3.10 | 3.28 | 3.08 | 3.32 | 19.38 |
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