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『魔道書大戦RPG マギカロギア』(まどうしょたいせんアールピージー マギカロギア)は、日本のテーブルトークRPGのシリーズ。作者は河嶋陶一朗と冒険企画局。最初のルールブックは新紀元社から新書版で2011年5月10日に発行された。
河嶋陶一朗が開発した汎用RPGルール「サイコロ・フィクション」を使用した第4弾の作品。シリーズの例に漏れず、本のページの前2/3がリプレイで、残りがルールパートで構成されている。
「魔法」がテーマであり、さまざまな魔術・神秘主義用語をはじめ、著名なファンタジー作品やTRPGへのパロディが世界観の随所に取り入れられている。プレイヤーの最大の目的は、「『世界の滅び』を食い止める」ことだと説明される。第1巻のリプレイの中で、池田朝佳はこうした特徴について「中学生の心を刺激するキーワードが満載」と述べている。
また、行為判定や使命の達成に失敗すると、プレイヤーキャラクターやその身の回りの人物にたやすく悲劇が振りかかる恐れがあることもこのゲームの大きな特徴である。河嶋はこのことを「鬱展開自動生成システム」と呼称している。
魔法使いたちの学派〈大法典〉の活躍により、魔法の存在は今まで普通の人々に知られることはなかった。しかし、今から十数年ほど前、〈大法典〉の本拠地であったアレクサンドリア図書館の秘密の書架が壊される、〈大破壊〉と呼ばれる事件が起きた。その結果、邪悪な意思を持つゆえに封印されていた魔道書〈禁書〉たちが、世界中に散逸してしまった。プレイヤーの目的は、〈大法典〉の使命のもと、禁書たちを封印・回収し、彼らの引き起こす魔法災厄を食い止めることである。
プレイヤーキャラクターは、〈大法典〉に所属する魔法使いである。以下にそのステータスの一部を挙げる。
〈大法典〉には、機関(オルガノン)と呼ばれる内部組織があり、それぞれが専門的な役割を担っている。
魔法を使用する際には指定された魔素を消費した上で成功判定を行う。魔法戦は原則として代表による1対1で行われ、戦闘に参加しないキャラクターは「立会人」という形で代表を支援する。魔法戦は魔素の獲得、召喚フェイズ、攻撃フェイズの順に行われる。1キャラクターは1ターンにつき原則として召喚と魔法の使用をそれぞれ1度だけ行うことができる。魔法戦における戦闘フェイズの攻撃と防御は、お互いのキャラクターがサイコロを振らず(断章はGMがサイコロを振ってのランダムプロット)、手の中で隠してサイコロの目を「プロット」し、同時に公開するという処理を行う(いわゆる手本引)。原則として攻撃側は攻撃の値だけ、防御側は防御の値に加えて立会人1人に付き1つのプロットを行い、克ち合った数字のサイコロを除いた攻撃側のサイコロの数が防御側が受けるダメージ値になる。この時、防御に使われずに残った防御側のサイコロはそのサイコロを出した者が、その目に応じた分野の魔素を獲得することができる。この魔素は受け渡し不可であり、パーティー内でプロットの内容を相談することは不可である。代表がそのターンで1点でもダメージを受けた場合は立会人全員が1点のダメージを受ける。
シーン開始時に2d6でシーンの舞台を決めるが、どのシーン表でもシーン7は魔法災厄の発生である。そのシーンの主役はランダムで指定された特技の判定に失敗すると、自分のアンカーに運命変転が発生する。
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