眷属(けんぞく)は、
眷属神
眷属神としての「眷属」は、本来、神の使者をいう。多くはその神と関連する動物(想像上の動物を含む)。動物の姿を持つ、又は動物にみえる、超自然的な存在を意味することもある。日本の神道における例としては、蛇や狐、龍など。神に代わって神の意志を伝えるなどする、神使とよばれる。神と同様に人間を越える力を持つため「眷属神」とされ、眷属神を祀る神社もある。神社によっては入り口に随神門が置かれることがあり、左右に守り神として神像あるいは御幣が配置されている。この随神は狛犬と同じく必ずしも崇拝対象ではないが、簡易な賽銭箱が置かれることもある。
仏典では、仏に対する様々な菩薩などを指して用いられ、薬師仏における十二神将や不動明王の八大童子、千手観音の二十八部衆などを指す。
日本では本地垂迹説の発生とともに日本古来の神祇が仏、菩薩として再編され、本地仏を持つ親神、大きな神格に付属する小さな神格を眷属神とした。代表的なものとして王子神があげられる。
参考文献
- 宮本袈裟雄「眷属」『日本史大事典 2』平凡社 1993年 ISBN 978-4-582-13102-4
- 萩原龍夫「眷属神」『日本歴史大事典 1』小学館 2000年 ISBN 978-4-09-523001-6
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