マイケル・バー=ゾウハー(Michael Bar-Zohar、1938年1月30日 - )は、スパイ小説で知られるイスラエルの作家、ノンフィクション作家、歴史家、政治家。
プロフィール
ブルガリアで生まれ、ナチスの迫害を恐れた家族と共にイスラエルに移住。ヘブライ大学で学び、パリ大学で博士号取得。 イスラエルで新聞社の特派員となり、1967年にはイスラエル国防相の報道官を務めた。 1973年の第三次・第四次中東戦争に従軍し、その後はハイファ大学で教え、イスラエルの国会議員なども務めた。
1973年に『過去からの狙撃者』でデビュー、多数のスパイ小説を書くが、1993年の『影の兄弟』を最後に以後15年、小説を発表しなかった。 代わりに、ミュンヘン・オリンピックにおけるテロを扱った『ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え』など、ノンフィクションを書いた。
日本語訳された著作
- 『過去からの狙撃者』(The Third Truth (1972)、村社伸訳、ハヤカワ文庫NV) 1978
- 『二度死んだ男』(The Spy Who Died Twice (1973)、田村義進訳、ハヤカワ文庫NV) 1978
- 『エニグマ奇襲指令』(The Enigma (1978)、田村義進訳、ハヤカワ文庫NV) 1980 - Michael Barak名義
- 『パンドラ抹殺文書』(The Deadly Document (1980)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫NV) 1981、のち新版 2006
- 『ファントム謀略ルート』(The Phantom Conspiracy (1980)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫) 1982 - Michael Barak名義
- 『復讐のダブル・クロス』(Double Cross (1981)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫) 1983 - Michael Barak名義
- 『ダッハウから来たスパイ』(Arrows of the Almighty (1985)、水木光訳、ハヤカワ文庫NF) 1986 - ノンフィクション
- 『真冬に来たスパイ』(A Spy in Winter (1987)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫NV) 1986
- 『無名戦士の神話』(The Unknown Solder (1986)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫NV) 1988
- 『復讐者たち』(The Avengers (1967)、広瀬順弘訳、ハヤカワ文庫NF) 1989、のち新版 2015 - ノンフィクション
- 『悪魔のスパイ』(The Devil's Spy (1988)、広瀬順弘訳、早川書房、ハヤカワノヴェルズ) 1991、のちハヤカワ文庫NV 1994
- 『影の兄弟』上・下(Brothers (1993)、広瀬順弘訳、早川書房、ハヤカワノヴェルズ) 1995、のちハヤカワ文庫NV 1998
- 『ベルリン・コンスピラシー』(Charged with Murder、横山啓明訳、ハヤカワ文庫NV) 2010
共著
- 『ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え』(The Quest for the Red Prince (1983)、アイタン・ハーバー共著、横山啓明訳、ハヤカワ文庫NF) 2006
- 『モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝』(Mossad、ニシム・ミシャル共著、上野元美訳、早川書房) 2013、のちハヤカワ文庫NF 2014
- 『秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948 - 2014』(No Mission is Impossible、ニシム・ミシャル共著、上野元美訳、早川書房) 2018
関連項目
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