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ポルト湾は、フランスのコルシカ島西部、カルヴィとアジャクシオの間にある湾。この湾の北側のスカンドーラ半島は、コルシカ地方自然公園の一部、スカンドーラ自然保護区となっている。この保護区や湾に面した町ピアナは奇岩群の存在で知られている。これらの独特の景観は1983年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。なお、当初の登録名は「コルシカのジロラータ岬、ポルト岬、スカンドーラ自然保護区、ピアナ・カランシュ(Cape Girolata, Cape Porto, Scandola Nature Reserve and the Piana Calanches in Corsica)」だったが、2006年に現在の名称「ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾」に改称された。
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ピアナのカランケ | |||
英名 | Gulf of Porto: Calanche of Piana, Gulf of Girolata, Scandola Reserve | ||
仏名 | Golfe de Porto : calanche de Piana, golfe de Girolata, réserve de Scandola | ||
面積 | 162 km2(陸上120 km2、海42 km2) | ||
登録区分 | 自然遺産 | ||
IUCN分類 | V(景観保護地域) | ||
登録基準 | (7),(8),(10) | ||
登録年 | 1983年 | ||
備考 | 2006年に現在の登録名に改称された。 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
スカンドーラ自然保護区は、1975年12月9日のデクレ(法令)で、コルシカ地方自然公園内に設定された保護区域である。自然環境を厳格に保護するため、立ち入りが制限されている。スカンドーラ半島の陸上9.19 km²、海域10 km² の計19.19 km² が登録対象である。
保護区はエルパ・ネラ(Elpa Nera)の入り江とスカンドーラ半島の2つの区域から成る。火山活動によって形成された赤い岩だらけの断崖を特徴としており、数多くの洞窟のほか、奇岩群で形成された景色を見ることが出来る。
ポルト湾の北にある小さな湾で、スカンドーラ半島の南側に当たる風光明媚な入り江を形成している。現地では「ジロラーダ」と呼ばれる。
ピアナのカランケは、ポルト湾の南縁に広がっている地形。カランケ(Calanche コルシカ語)とは、カランク(Calanque、地中海に見られる岩だらけの複雑な入り江)を表す現地の名称である。ピアナとポルト=オタを結ぶ色鮮やかな巨岩群を横切る道は、斧で切り拓かれた道を思わせる。見晴らしの良いその道からは、高い暗礁の上に載ったコルシカを取り巻く美しい海を眺めることが出来る。
なお、ピアナは「フランスの最も美しい村」(Les plus beaux villages de France)に選定されている。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
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