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カモメ亜科(カモメあか、学名 larinae)は、鳥類チドリ目カモメ科の亜科である。狭義のカモメ科 Laridae sensu stricto・カモメ族 Larini とも。
カモメ(鴎)と総称するが、狭義にはその1種をカモメと呼ぶ。
世界中の沿岸域に生息するが、寒冷地が分布の中心である。飛翔能力を高度に発達させた水鳥で、海洋の沿岸域に生息する。日本では、冬鳥のユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、および留鳥のウミネコ、オオセグロカモメが普通種である。
アジサシ亜科に比べ、やや大型で、翼は幅広く長く、脚が長く、嘴(くちばし)は太い。
全長25–75cm。魚を捕食するほか、漁業廃棄物や海岸に打ち上げられた死骸を食べたり、陸地で小動物を捕食したり、他種・時には同種の卵や雛を食べたりと、食性は多様である。
伝統的に、カモメ科の3亜科(あるいは3科・3族)の1つとされてきた。狭義のカモメ科として独立科とする説もあるが、基底的な属がありいずれかの科が側系統となるため避けられる[1]。
Noddies と総称されるクロアジサシ属 Anous・ハイイロアジサシ属 Procelsterna・シロアジサシ属 Gygis の3属またはその一部を含める説もあるが、これらはいずれの亜科とも別系統である[2][3]。
系統樹は Baker et al. (2007)[2]より。ただしカモメ科内の系統関係については不確実な異論もある。彼らがサンプリングしていない属には ? をつけた。そのうちハイイロアジサシ属は Thomas et al. (2004)[4]より。カモメ亜科内の数属は Pons et al. (2005)[5]によるが、彼らが確度の高い結果を出していない Chroicocephalus は、Thomas et al. (2004) が ((Chroicocephalus, Hydrocoloeus), Rhodostethia) としていることからこの位置とした。
カモメ属および近年それから分離(ないし再分離)された属には☆をつけた。
カモメ科 |
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属と種は国際鳥類学会議 (IOC)[6]、亜科の範囲はアメリカ鳥学会 (AOU)[7]より。10属54種。
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