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ホンダ・R型エンジン(ホンダ・Rがたエンジン)は、本田技研工業で製造されていた中型車種用の直列4気筒ガソリンエンジンである。
D17A及びB20Bの後継として開発された機種であり、それぞれ2個ずつの吸・排気バルブを有する。バルブはタイミングチェーン駆動のカムシャフトによってロッカーアームを介し開閉される。吸気側にはi-VTECによる「可変吸気量制御」が採用されており、ミラーサイクルとオットーサイクルの切り替えで高出力と低燃費の両立を実現している。ミラーサイクルは低負荷走行時に吸気バルブの片側を遅閉じ[注釈 1]で行い、一度吸気した混合気をピストンの上昇行程で押し戻している。吸気バルブの遅閉じは通常より作用角の広いカムに切り替える事で実現している。また、ドライブバイワイヤの採用でスロットルの絞りを減らしポンピングロスを低減した。
シリンダーブロックのボアピッチはD型の84mmから88mmへと拡大されているが、細幅カムチェーンやオイルポンプ内蔵のチェーンケースなどにより、コンパクト化と軽量化に成功している。ピストンはオイルジェットで冷却され圧縮比が高められている。エキゾーストマニホールドが無く、エンジンと三元触媒との間隔を近づけ、冷間時でも早期から排気ガスの浄化を可能にし、軽量やコンパクト化にも貢献している。
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