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ホソバワダン(細葉海菜、Crepidiastrum lanceolatum)は、キク科の多年草である。近縁種のワダン C. platyphyllum より葉が細いことから命名された。
分布は島根県・山口県の日本海側から沖縄、朝鮮半島南部・中国の海岸の岩場から山裾にかけて生育する。高さ約20~30cmで、地表面にロゼット状の葉を広げ、長さは20〜30cmに達する。長楕円形のものと羽状に深裂した葉の2形がある。基部から多くの茎を出し、太く木化する。 花は10〜11月に、黄色の舌状花を約12個もつ頭花を散状に開く。2〜3.5cmほどの痩果になる(冠毛は3〜5mm)。
近縁種のアゼトウナ C. keiskeanum に酷似しているが、ホソバワダンは葉が茎の基部を抱くことから区別できる。
強い苦味を持ち、沖縄県では、葉をニガナ(ンジャナ)の名で食用としている(日本に自生するニガナ Ixeris dentata は同科別属)。独特の苦味があるが、滋養豊富といわれる[1]。アクがあるため、生で食べるときは塩水にさらしてあく抜きをする[1]。油分で和えると苦味が抑えられ、豆腐との白和えがよく知られている[1]。
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