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フランス料理の基本的なソースのひとつ ウィキペディアから
ベシャメルソース(仏: sauce béchamel)は、白あるいは黄色いルーを牛乳で溶いて煮詰めた白いソースである[1]。
フランス料理のマザーソースのひとつであり、チーズを加えてモルネーソースを作るなど、他のソースのベースともなる。
日本においてはホワイトソースと同一視されたり、ベシャメルソースの代替品に市販のホワイトソースを推していることもある[2][3]。
熱した牛乳を攪拌し、小麦粉とバター(バターと小麦粉は1対1)を加熱して混ぜたルーに徐々に加え、濾して仕上げる。また、小麦粉とバターを練り込んだ合わせバターのブール・マニエ (Beurre manié) を、熱した牛乳に加えて泡立てて作ることもできる。ソースの濃さは、牛乳と小麦粉の分量によって調節される。
ベシャメルソースの発祥にはいくつかの説があり、定かではない。
このソースの名が最初に使われたのは、ラ・ヴァレンヌ著『フランス料理人(Le Cuisinier Français)』(1651年出版)である。フランス料理の基本として『フランス料理人』は75年間で約30版を重ねた。このソースはブルターニュの行政官マルキス・ド・ベシャメイユの機嫌を取るために名付けられたとされる。多くのシェフはルイ・ソルニエ著『フランス料理総覧』によるオーギュスト・エスコフィエのレシピ、「白いルーを牛乳で溶いて、塩、タマネギにクローブを刺し、20分間調理する」を権威と考える。
ベシャメルソースをベースに材料を追加して、多くの伝統的なソースが作られる。
グラタン、クリームコロッケ、ドリアなどに広く用いられる。日本人にとっては、もっとも馴染みの深いフランス料理のソースと言える。
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