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『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』(Henry & June)は、1990年に製作されたアメリカ合衆国の映画。監督のフィリップ・カウフマンと主演のフレッド・ウォードが組んだのは『ライトスタッフ』以来である。 本作は作家アナイス・ニンがパリ滞在中につけていた1931年から32年までの日記を基に、まだ無名だったヘンリー・ミラーとその妻ジューンとの関係を描いている。
ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女 | |
---|---|
Henry & June | |
監督 | フィリップ・カウフマン |
脚本 |
フィリップ・カウフマン ローズ・カウフマン |
原作 | アナイス・ニン |
製作 | ピーター・カウフマン |
出演者 |
マリア・デ・メディロス フレッド・ウォード ユマ・サーマン リチャード・E・グラント ケヴィン・スペイシー |
撮影 | フィリップ・ルースロ |
編集 |
ヴィヴィアン・ヒルグローヴ ウィリアム・S・シャーフ デデ・アレン |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ UIP |
公開 |
1990年10月5日 1991年1月5日 |
上映時間 | 136分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $23,472,449[1] |
カウフマン監督自身、1962年にアナイス本人と会ったことがあり、そのとき映画を作ることを彼女に打ち明けると励まされ、助言に従った[2]。製作は監督の息子ピーター・カウフマン、脚本は妻ローズ・カウフマンと共同執筆した。
MPAA(米国映画業協会)ではこの映画を理由に、従来のX指定に替わる新たなレイティングとして「NC-17」(17歳以下観覧禁止)を導入し、初の指定を受けた映画でもある。
1931年のパリ。アナイス・ニンは国際銀行家の夫ヒューゴーの仕事のため、パリに移る。アナイスには奔放な内面があり、それを日々日記に書きとめていた。ある日、別荘に客として招かれた無名の作家ヘンリー・ミラーと出会う。2人は互いの妖しい魅力に惹かれあっていく。
ある日アナイスがヘンリーと会うと、彼は2人目の妻で女優のジューンの映画を観て涙をこぼしていた。ニューヨークに残してきたのだが、互いに貧しかったことから彼女は自らの体を金持ちの「パパ」に売り、職のないヘンリーを養っていたのだった。やがてジューンはパリへやって来る。両性愛者でもあるアナイスは、強靭で大胆な性格を併せ持つ彼女にも惹きつけられ、愛し合うようになる。
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