ヘキサメチレンジアミン

ヘキサメチレンジアミン（英: hexamethylene diamine）は、ジアミンの一種。ピペリジンのような臭気のある、吸湿性の白色固体。

ヘキサメチレンジアミン[1][2]
優先IUPAC名 Hexane-1,6-diamine[3]
別称 1,6-Diaminohexane 1,6-Hexanediamine
識別情報
CAS登録番号	124-09-4
PubChem	16402
ChemSpider	13835579
UNII	ZRA5J5B2QW
EC番号	204-679-6
国連/北米番号	2280
DrugBank	DB03260
MeSH	1,6-diaminohexane
ChEBI	CHEBI:39618
ChEMBL	CHEMBL303004
RTECS番号	MO1180000
バイルシュタイン	1098307
Gmelin参照	2578
SMILES NCCCCCCN
InChI InChI=1S/C6H16N2/c7-5-3-1-2-4-6-8/h1-8H2  Key: NAQMVNRVTILPCV-UHFFFAOYSA-N
特性
化学式	C6H16N2
モル質量	116.2 g mol−1
外観	無色の結晶
密度	0.84 g/mL
融点	39 - 42 °C, 270 K, -5 °F
沸点	205 °C, 477.7 K, 400 °F
水への溶解度	490 g L−1
log POW	0.386
熱化学
標準生成熱 ΔfHo	−205 kJ mol−1
危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード	DANGER
Hフレーズ	H302, H312, H314, H335
Pフレーズ	P261, P280, P305+351+338, P310
NFPA 704	2 3 0
引火点	80 °C (176 °F; 353 K)
爆発限界	0.7–6.3%
半数致死量 LD50	750 mg kg−1 (経口, ラット) 1.11 g kg−1 (皮膚, ウサギ)
関連する物質
関連するアルカンアミン	ペンチルアミン カダベリン メチルヘキサンアミン ツアミノヘプタン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

概要

水に易溶、エチルアルコール、ベンゼンに可溶。二酸化炭素を吸収しやすく、空気と触れると徐々に白色の炭酸塩をつくる。

水溶液は強塩基で、酸と激しく反応し、多くの金属に対し腐食性を示す。酸化剤と反応しやすい。

アジピン酸からアジポアミドを経由して得られるアジポニトリル (NC-(CH₂)₄-CN) を還元して得られる。アジピン酸とともに、6,6-ナイロンの原料として工業的に重要である。