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ブースターケーブル(英: Jump leads)は、主に自動車のバッテリーのトラブルにより、エンジンを始動させることができなくなった自動車を救援するためのカー用品。救援を要する自動車へ他車から電気を供給するケーブル(電線)である。
多くの自動車では、セルモーターによってエンジンを始動させる。セルモーターはバッテリーに蓄えられた電力によって動作する装置であるが、バッテリー上がり(電気容量の低下)など何らかの原因によりバッテリーの能力が低下していると、エンジンを始動させることができない。 こうした状態に陥った場合、エンジンを始動させるためにとられる方法のひとつとして、他の自動車から電力を分けてもらう方法があり、それに用いられるのがブースターケーブルである。
ブースターケーブルは、両側にワニグチクリップが付いた2本1組の電線である。配線の誤りを防止するため、+極用に赤色、-極用に黒色に塗り分けられている。
セルモーターの始動時には、大きな電流が流れるため、電線はそれに耐えるよう断面積が太く作られている。始動時に必要とする電流の大きさは、自動車によって異なり、ブースターケーブルには、流すことができる電流の許容最大値が記載されている。
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バッテリーが上がってしまった車(故障車)をブースターケーブルによって始動することをジャンピングという。これを行う場合は、まず救援車を探すことから始める。救援車の排気量は、バッテリーが上がってしまった車と同じ程度もしくはやや大きいくらいがよい。救援車のドライバーに救援を依頼した後、お互いの車のボンネットを開き、バッテリーの端子を露出させる。救援車は、ブースターケーブルの長さを考慮して、両車のバッテリーが接続可能な位置に駐車する必要がある。
以下にブースターケーブルの安全かつ一般的な取り付けと最適な救援の手順例を示す(注:故障車に説明書がある場合、そちらを優先すること)。
故障車のエンジンが無事に始動したら、救援する側のエンジン回転はアイドリング回転に戻してよい。両車のエンジンが始動した状態のまま、ブースターケーブルを取り外す。ブースターケーブル取り外しの手順は、取り付けの手順の逆順による。
救援を受けた車はバッテリーへの充電のため、数十分~1時間程度はエンジンを停止させない(停止すると再始動が出来ない)。また、すぐに走行に移らず、主要な電装品を切ったままバッテリーへの充電を促し、走行中も主要な電装品は条件が許す限り使用を控えることが望ましい。
アイドリング状態では十分な充電量を得られない場合もあるが、エンジンの高回転は高い充電電圧を招き急速充電となり損傷の原因となることもある。また、一度でもジャンピングスタートが必要なまでに弱ったバッテリーは充電しても元の状態には戻らないため交換が望ましいと言われてきたが、2013年現在では高品質化しておりその限りでは無い[独自研究?]。
バッテリー上がりの原因(ライトの消し忘れ、長期間の車両不使用など)が見当たらない場合、車両側の故障(充電機能の不良など)も考えられる。
上記の接続方法は、バッテリーのマイナス (-) 端子でアースを接続している自動車に限られる。現在の自動車の殆どはマイナス (-) 端子でアースを接続しているため上記の接続方法で対処できるが、旧車などごく一部の車両ではバッテリーのプラス (+) 端子でアースを接続している車も存在する。その場合、ブースターケーブルの安全かつ一般的な取り付けが以下のようになる(取り外しの手順もこの逆順になる)。
事前の準備や救援方法はマイナス (-) 端子でアースを接続している自動車の場合と同じである。大半の自動車がマイナス (-) 端子でアースを接続しているものの、ジャンピングの前には取扱説明書などで故障車がどちらの端子でボディーアースを接続しているかを確認することが望ましい。
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