Loading AI tools
ウィキペディアから
フライング・バットレス(英語:flying buttress、フランス語:Arc-boutant)とは、ロマネスク時代には側廊屋根裏に隠されていたアーチを側廊屋根よりも高い位置に移して、空中にアーチを架けた飛梁(とびばり)をいう。もともとの「バットレス」とは、建築物の外壁の補強のため、屋外に張り出すかたちで設置される柱状の部分のことをさす。
このフライング・バットレスで身廊ヴォールトのスラスト(推力)[1])を高い位置で受け止めることにより、身廊の天井をそれまでの建築よりさらに高くすることができるようになった。また、推力を支持するための側廊により身廊上部が塞がれることがなくなったため、この部分に大きな窓をとることができるようになり、ステンドグラスなどの装飾を用いた壮大な礼拝空間が実現可能となった。
なお、強弱交互組織の柱、六分のリブ・ヴォールト、4層構成を基本としたゴシック建築を初期ゴシック建築と呼ぶ。
桐敷真次郎『建築学の基礎 西洋建築史』(共立出版、2001年)ISBN 4-320-07660-5
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.