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フェリーあけぼのは、大島運輸(現在のマルエーフェリー)が運航していたフェリー。本項目では、1989年就航の初代を取り扱う。
フェリーあけぼの(初代) | |
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「OHAMANA」となった本船 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
日本(1989-2003) 大韓民国(2003-2014) パナマ(2015-2018) |
所有者 |
大島運輸(1989-2003) 清海鎮海運(2003-2014) |
運用者 |
大島運輸(1989-2003) 清海鎮海運(2003-2014) |
建造所 | 三菱重工業下関造船所(第928番船)[1] |
航行区域 | 近海区域(非国際)[1] |
船級 | JG(第二種船)[1] |
IMO番号 | 8905373 |
経歴 | |
起工 | 1988年5月15日[1] |
進水 | 1989年6月22日[1] |
竣工 | 1989年9月27日[1] |
就航 | 1989年9月 |
運航終了 | 2003年2月 |
退役 | 2018年4月 18日 |
最後 | 2018.4.18[2] |
要目 | |
総トン数 | 6,466 トン[1] |
載貨重量 | 4,425 トン[1] |
全長 | 141.50 m[1] |
垂線間長 | 130.00 m[1] |
型幅 | 22.00 m[1] |
型深さ | 7.60 m[1] |
満載喫水 | 6.20 m[1] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | NKK-ピルスティク 12PC2-6V 2基[1] |
推進器 | 5翼2軸[1] |
最大出力 | 18,000 PS(連続)[1] |
定格出力 | 16,200 PS(常用)[1] |
最大速力 | 23.70 ノット(試運転最大)[1] |
航海速力 | 21.0ノット[1] |
航続距離 | 2,700海里[1] |
旅客定員 | 695名[1] |
乗組員 | 37名[1] |
積載能力 | 10フィートコンテナ261個[1] |
車両搭載数 | 8トントラック48台、小型車73台[1] |
あけぼの丸の代船として三菱重工業下関造船所で建造され、1989年に就航した。 琉球エキスプレスの就航により、ニューあかつきが改装を受けフェリーあかつきとして阪神航路から鹿児島航路に転配されたため、2003年2月に引退した。
その後、海外売船され、大韓民国の清海鎮海運でオハマナ(OHAMANA)として、元フェリーなみのうえのセウォル(SEWOL)とともに仁川 - 済州航路にしていたが、2014年4月16日に発生したセウォル号沈没事故により運航停止となり、清海鎮海運の事実上の倒産により、競売にかけられた。3回の入札は不調に終わり、2015年1月14日に行われた4回目の入札で落札者が決定した[3]。
その後、新潟県が新潟港とウラジオストク港・ザルビノ港を結ぶ日本海横断航路を開設するため、約5億円で売買契約を結び、2015年10月に日本へ回航されたが、想定していた船速が出ないことから新潟県が受け取りを拒否しており、神田造船所で係船されている[4]。
鹿児島航路
船型は全通船楼甲板型で、バウスラスタ、スタンスラスタ、フィンスタビライザーを装備する[1]。
両舷船尾にランプウェイを装備しており、トラック、乗用車などをロールオン・ロールオフ方式で車両甲板に搭載するほか、船首甲板がコンテナスペースとなっており、コンテナをデリック(K-7型1基、能力25トン)によるリフトオン・リフトオフ方式で搭載する。
1996年7月31日、18時15分ごろ、鹿児島港新港地区に入港する際、潮流に圧流され北防波堤の南東端に船首から衝突した。衝突により、本船は右舷船首部の外板に破口を生じ、北防波堤は衝突箇所が一部損壊した。事故発生時は、大潮で港口付近には約2.7ノットの北への潮流があった。事故原因は、潮流に対する措置が不十分で、北防波堤に対して圧流されたこととされた[5]。
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