フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)は、イングランドのバンド。
概要 フェアーグラウンド・アトラクションFairground Attraction, 出身地 ...
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グラスゴー生まれの女性シンガー、エディ・リーダーは、ストリート・ミュージシャンとして活動した後、プロのセッション・ボーカリストとして、ユーリズミックス等のバックで歌うようになった。彼女が、旧友のマーク・E・ネヴィンに手紙を送ったことから、バンドの核ができる。
ロンドンのイースト・エンドを拠点に活動を開始し、間もなくRCAレコードと契約、デビューが決まる。
1988年3月発表のデビュー・シングル「パーフェクト」が、全英シングルチャート1位の大ヒットとなる。同年5月発表のデビュー・アルバム『ファースト・キッス』も、全英アルバムチャート1位の大ヒット。
1989年6月から7月にかけて、日本公演を行う。多くの新曲も披露される。
セカンド・アルバムを生み出すことなく、1990年に解散を発表。同年、シングルB面曲や未発表曲も含んだ編集盤『ラスト・キッス』発表。サム・クック、エルヴィス・プレスリー、ビートルズのカヴァーも聴ける。
解散後
エディ・リーダー
- 1992年に『エディ・リーダー』でソロ・デビュー。その後、『天使の嘆息』(1994年)、『キャンディフロス・アンド・メディスン』(1996年)、『エンジェルズ&エレクトリシティ』(1998年)、『シンプル・ソウル』(2001年)、『ドリフトウッド』(2002年)、『ロバート・バーンズを想う』(2003年)、『ピースタイム』(2007年)、『ラヴ・イズ・ザ・ウェイ』(2009年)を次々と発表。女性ソロ・シンガーとしてのキャリアを重ねる。
- 『ロバート・バーンズを想う』以降は、故郷スコットランドの伝承曲を多く取り上げるようになる。
- また、フェアーグラウンド・アトラクション時代からの盟友、ロイ・ドッズも、長年エディのサポートを続けている。
マーク・E・ネヴィン
- ブライアン・ケネディとスイートマウスを結成し、アルバム『グッドバイ・トゥ・ソングタウン』(1991年)を発表。ここで、フェアーグラウンド・アトラクション末期に温めていた新曲(その多くは来日公演で演奏された)を使う。
- モリッシー(元ザ・スミス)の『キル・アンクル』(1991年)に、ギターと作曲で参加。モリッシーの次作『ユア・アーセナル』(1992年)収録の「アイ・ノウ・イッツ・ゴナ・ハプン・サムディ」も、モリッシーとマークの共作で、この曲は、デヴィッド・ボウイの『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』(1993年)でカヴァーされる。
- ケヴィン・エアーズの『スティル・ライフ・ウィズ・ギター』(1992年)に参加。
- その後は、他アーティストに楽曲を提供したり、1999年から本格的にソロ活動を開始し、アルバムを2枚発表している。リンゴ・スターの『ヴァーティカル・マン』(1998年)収録の「アイム・ユアーズ」は、マーク・E・ネヴィンとマーク・ハドソンとリンゴの共作。また、エディとは絶縁したわけではなく、時々彼女のために曲を書き下ろしている
2003年、1989年7月2日の川崎公演を収録したアルバム『ライヴ・イン・ジャパン』発表。
再結成
2023年12月、2024年の6月と7月に再結成来日公演を東京、名古屋、大阪で開催することを発表[1][2]。
2024年3月22日には、35年ぶりとなる新曲「What's Wrong With The World?」を配信でリリース。また6月12日には、下記の日本限定発売のアナログEP及び9月発売のニューアルバムに収録される新曲「Beautiful Happening」のミュージック・ビデオをYouTubeで公開[3]。19日には来日公演に合わせて、アルバム『ファースト・キッス』の日本国内プレスのクリアーレッドカラー・アナログLP[4]と、新曲4曲入りのアナログEP『ビューティフル・ハプニング』を日本限定で発売した[5]。また27日から7月3日まで、35年ぶりとなる来日公演『Beautiful Happening』を東名阪(全5公演、追加公演含む)で開催。チケットは全公演でソールドアウトとなった[3][6]。9月20日には日本限定アナログEPと同タイトルのニューアルバム『Beautiful Happening』を発売[7]。
- エディ・リーダー(Eddi Reader) - ボーカル ※トラッシュキャン・シナトラズのフランシス・リーダーは彼女の弟。
- マーク・E・ネヴィン(Mark E.Nevin) - ギター ※ほとんどの曲を作詞・作曲
- サイモン・エドワーズ(Simon Edwards) - ギタロン(メキシコの民族楽器で、ベースの役割)
- ロイ・ドッズ(Roy Dodds) - ドラム
スタジオ・アルバム
- 『ファースト・キッス』 - The First of a Million Kisses (1988年、RCA)
- 『ラスト・キッス』 - Ay Fond Kiss (2003年、RCA)
- 『ビューティフル・ハプニング』 - Beautiful Happening (2024年、Raresong Recordings)
EP
- 『ビューティフル・ハプニング』 - Beautiful Happening(2024年、Sony Music)
ライブ・アルバム
- 『ライヴ・イン・ジャパン』 - Kawasaki Live in Japan (2003年)
コンピレーション・アルバム
- 『ベスト・セレクション』 - Best Selection (1994年)
- The ★ Collection (1994年)
- The Very Best of Fairground Attraction (1996年)
- The Masters (1997年)
- 『ベスト』 - The Best of Fairground Attraction (1998年)
- Perfect (2000年)
- 『ベスト・オブ・フェアーグラウンド・アトラクション』 - The Best of Fairground Attraction (2002年)
- The Very Best of Fairground Attraction (2004年)
シングル
- 「パーフェクト」 - "Perfect" (1988年)
- 「ファインド・マイ・ラヴ」 - "Find My Love" (1988年)
- 「愛の微笑み」 - "A Smile in a Whisper" (1988年)
- 「クレアー」 - "Clare" (1989年)
- 「ウォーキング・アフター・ミッドナイト」 - "Walking After Midnight" (1990年)
- "What's Wrong With The World?" (2024年) ※配信リリース
- "Beautiful Happening" (2024年)