ペーター・シールゲン(Peter Schiergen、1965年3月23日 - )は、ドイツで厩舎を構えている調教師。元騎手でもある。出身地はドイツ。名前は英語読みでピーターと表記される場合もある。
来歴
騎手時代
1981年にドイツで見習い騎手となった。1989年ハインツ・イェンツ厩舎[1]に移り同厩舎の主戦騎手として騎乗し、1992年に初めてドイツのリーディングジョッキーとなり、通算5度リーディングジョッキーとなる。
ロミタス、モンズーン、ランド、タイガーヒルなど、1980年~1990年代のドイツを代表する名馬の主戦騎手を勤めたが、騎手としてはドイチェスダービー(独ダービー)制覇は達成できなかった。
1997年、調教師転向に伴い騎手を引退した。騎手成績は通算1451勝。
調教師時代
1998年、調教師となり、ケルン郊外のStall Asterblossomをイェンツ調教師より引き継ぐ形で厩舎を開業した。同年のバーデン大賞をタイガーヒルが制し、開業1年目で管理馬がG1競走初勝利を挙げた。
2002年、ボレアルがイギリスのコロネーションカップを制し、管理馬の海外G1競走初勝利を挙げた。さらに同年に初めてドイツのリーディングトレーナーとなった。
2011年、デインドリームで凱旋門賞に勝利した。走破タイム2:24.49 は凱旋門賞レコードタイム。なお、ドイツ産馬初の凱旋門賞勝利、ドイツ調教馬として(1975年のシュターアピール以来)36年ぶり2頭目の快挙である。
2012年、デインドリームでキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに勝利した。なお、ドイツ馬初のキングジョージ優勝馬であり、凱旋門賞とキングジョージを共に制した牝馬は史上初である。
おもな記録
- ドイツのリーディングジョッキー(5回)
- 1992年、1993年、1994年、1995年、1996年
- ドイツのリーディングトレーナー(3回)
- 2002年、2005年、2006年
- 凱旋門賞制覇(1回)
- 2012年
- ドイチェスダービー(独ダービー)制覇(6回)
- 2001年、2006年、2008年、2013年、2015年、2022年
おもな管理馬
G1競走優勝馬(管理時)
- Tiger Hill / タイガーヒル(1998年バーデン大賞、1999年バーデン大賞)
- Boreal / ボレアル(2001年ドイチェスダービー、コロネーションカップ)
- Iota / イオタ(2002年ディアナ賞)
- Guadalupe / グアダルーペ(2002年伊オークス)
- Soldier Hollow / ソルジャーホロウ(2004年ローマ賞、2005年ローマ賞、バイエルンツフトレネン、2007年バイエルンツフトレネン)
- Konigstiger / コーニッヒスティーガー(2004年グランクリテリウム)
- Lateral / ラテラル(2005年グランクリテリウム)
- Schiaparelli / スキャパレリ(2006年ドイチェスダービー、2007年ドイツ賞、オイロパ賞、ジョッキークラブ大賞)
- Quijano / キジャーノ(2007年ドバイシティーオブゴールド、バーデン大賞)
- Rosenreihe / ローゼンライエ(2008年ディアナ賞)
- Kamsin / カムジン(2008年ドイチェスダービー、ラインラントポカル、バーデン大賞)
- Danedream / デインドリーム(2011年凱旋門賞、バーデン大賞、ベルリン大賞、2012年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、バーデン大賞)
- Salomina / サロミナ(2012年ディアナ賞。現役引退後、本邦輸入。代表産駒に朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬サリオス)
- Girolamo / ジローラモ(2012年オイロパ賞)
- Luckey Speed / ラッキースピード(2013年ドイチェスダービー)
- Nymphea / ニンフィア(2013年ベルリン大賞)
- Neatico / ニアティコ(2013年バイエルンツフトレネン)
- Empoli / エンポリ(2014年オイロパ賞)
- Nutan / ヌタン(2015年ドイチェスダービー)
- Lovelyn / ラブリン(2015年ジョッキークラブ大賞)
- Nightflower / ナイトフラワー(2015年オイロパ賞、2016年オイロパ賞)
- Lacazar / ラカザー(2017年ディアナ賞)
- Sammarco / サンマルコ(2022年ドイチェスダービー)
重賞競走優勝馬(管理時)
- Manduro / マンデュロ(2004年ヴィンターファヴォリテン賞)
おもな所属騎手
脚注
関連項目
外部リンク
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