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フランスの小説家、脚本家 (1951-) ウィキペディアから
ピエール・ルメートル(Pierre Lemaitre, 1951年4月19日[1] - )は、フランスの小説家、推理作家、脚本家[2]。
1951年、パリ生まれ[3]。少年期をパリ北部近郊セーヌ=サン=ドニ県のオーベルヴィリエ、ドランシーで過ごした。成人向けの職業教育の場で、主に図書館員を対象に文学を教えながら、連続テレビドラマの脚本家として活躍する[2][4]。2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』で小説家デビュー[2]、同作でコニャック市ミステリ文学賞 (fr) 他4つのミステリ賞を受賞する[5]。2009年、『死のドレスを花婿に』がフランス国鉄ミステリ文学賞で次点に選ばれる[6]。
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作『その女アレックス』は、フランスでリーヴル・ド・ポッシュ読者大賞ミステリ部門(2012年)、イギリスでインターナショナル・ダガー賞(2013年)を受賞[2][5]、日本でも、『このミステリーがすごい!2015』海外部門第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、「ミステリが読みたい!」海外編第1位、「IN★POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、本屋大賞翻訳小説部門第1位となり[5][7]、文春文庫版は60万部を超えるヒット作となる[8]。
6冊目の小説である『天国でまた会おう』はミステリではなく、第一次世界大戦をテーマとしたもので、ゴンクール賞に選ばれた。日本語訳は日本翻訳家協会賞翻訳特別賞(2016年)を受賞。また英訳はインターナショナル・ダガー賞(2016年)を受賞し、前年の『傷だらけのカミーユ』に続き2年連続3回目の受賞となった。また『天国でまた会おう』は2017年にアルベール・デュポンテルの監督・主演により同名で映画化されており、ルメートルがデュポンテルと共同で脚本を執筆し、第43回セザール賞で脚色賞を受賞している[9]。
# | 邦題 | 原題 | 刊行年 | 刊行年月 | 訳者 | 出版社 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 死のドレスを花婿に | Robe de marié | 2009年 | 2009年7月 | 吉田恒雄 | 柏書房 |
2015年4月 | 文藝春秋〈文春文庫〉 | |||||
2 | 監禁面接 | Cadres noirs | 2010年 | 2018年8月 | 橘明美 | 文藝春秋 |
3 | 僕が死んだあの森 | Trois jours et une vie | 2016年 | 2021年5月 | 橘明美 | 文藝春秋 |
※括弧内の邦題は『その女アレックス』の「訳者あとがき」に記載された仮の書名。
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