パーセントエンコーディング (英: percent-encoding) とは、URIにおいて使用できない文字を使う際に行われるエンコード(一種のエスケープ)の名称である。
「%」を使用していることから、この名称で呼ばれている。一般にURLエンコードとも称される。
URLエンコードには、上記のパーセントエンコーディングによる符号化と以下に記述するapplication/x-www-form-urlencodedによる符号化の2種類がある。半角スペースはパーセントエンコーディングでは「%20」に符号化されるが、application/x-www-form-urlencodedによる符号化では「+」に符号化される。
概要
URL Standardでは、URLのパス部分の構文解析の際、以下 (path percent-encode set) に該当する文字であれば、UTF-8で符号化のうえパーセントエンコードする旨を規定している (url-standard, 4.4 URL parsing, path state)。パーセントエンコードとは、バイトの並びについて各バイトを「%XX」(XXは十六進法)という文字列への変換である。
- C0制御パーセントエンコード集合 (C0 control percent-encode set)
- U+0020 空白
- U+0022 二重引用符
"
- U+0023 番号記号
#
- U+003C 小なり
<
- U+003E 大なり
>
- U+0060 バッククオート
`
- U+007B 開き波括弧
{
- U+007D 開き波括弧
}
このほか、URLのユーザー情報・パスワードの部分では、さらに多くの文字がパーセント符号化の対象となる [1]。
たとえば「ウィキペディア」という文字列を、各種の文字コードを用いてパーセントエンコーディングで符号化すると以下のようになる。
- Shift_JIS - %83E%83B%83L%83y%83f%83B%83A
- EUC-JP - %A5%A6%A5%A3%A5%AD%A5%DA%A5%C7%A5%A3%A5%A2
- UTF-8 - %E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
URL Standardの登場以前より存在する定義として、rfc3986, 2.1. Percent-Encodingなどが存在する。
application/x-www-form-urlencoded
HTTPのPOSTメソッドでWebフォームの文字列を送信する場合に、文字列はエンコードして送信される。その際の符号化方法はMIMEのContent-Typeがapplication/x-www-form-urlencodedで指定される。この符号化方法をURLエンコードと言うことがある。
この符号化方法は、url-standard, 5. application/x-www-form-urlencodedで定義されている。なお、標準文書として初めて登場したのはRFC 1866 HTML 2.0のSection-8.2.1であった。
また、複数のフォーム項目を送信する場合、各項目は「&」(アンパサンド)区切りで送信される。
脚注
参考文献
関連項目
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