パーカーズバーグ (ウェストバージニア州)

アメリカ合衆国ウェストバージニア州の都市 ウィキペディアから

パーカーズバーグ (ウェストバージニア州)

パーカーズバーグ(Parkersburg)は、アメリカ合衆国ウェストバージニア州の都市。ウッド郡郡庁所在地である。人口は2万9738人(2020年)[1]。州都チャールストンハンティントンに続く州第3の都市である。チャールストンの北125kmに位置し、オハイオ川に面している。

パーカーズバーグのダウンタウン。手前を流れる川はオハイオ川。
国債局の事務所

パーカーズバーグはアメリカ合衆国財務省国債局が事務所を置いている街である。同局の本部はワシントンD.C.にあるが、ほとんどの職員はパーカーズバーグの事務所に勤務している。

歴史

パーカーズバーグの歴史は1700年代にさかのぼることができる。入植地が建設された当時はニューポートという地名であった。独立戦争後、戦争の功労者であったアレクサンダー・パーカー(Alexander Parker)にこの一帯の土地が与えられた。その後しばらくはパーカーとニューポートの都市計画者たちとの間で地名をめぐる衝突があったが、1809年に決着し、翌1810年にはパーカーズバーグという名に改められた。1820年にはバージニア州議会がパーカーズバーグを州の正式な町として認めた。1860年にはパーカーズバーグは市に昇格した。その3年後にバージニア州から分離独立する形でウェストバージニア州が成立すると、パーカーズバーグはそのままウェストバージニア州の市となった。

19世紀後半のパーカーズバーグは交通の要衝であった。同市はスタントン・パーカーズバーグ・ターンパイクとノースウェスタン・ターンパイク(現国道50号線)の終点となっていた。前者はバージニア州スタントンへ、後者はウィンチェスターへとそれぞれ通じていた。1857年にはボルチモア・アンド・オハイオ鉄道の支線がパーカーズバーグに開通した。南北戦争中、パーカーズバーグは交通と医療の拠点であった。南北戦争後は石油天然ガスブームの中で、交通の拠点として20世紀中盤に至るまで発展を続けた。しかし、20世紀後半に入ると全米の多くの都市同様パーカーズバーグは衰退し、1960年に人口44,797人を数えたのをピークに人口減少が続いている。

地理

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ウエストバージニア州内の位置

パーカーズバーグは北緯39度15分58秒 西経81度32分32秒(39.266175, -81.542139)に位置している。アメリカ合衆国統計局によると、パーカーズバーグは総面積31.6km²(12.2mi²)である。そのうち30.6km²(11.8mi²)が陸地で1.0km²(0.4mi²)が水域である。総面積の3.19%が水域となっている。

パーカーズバーグはオハイオ川に面している。上流のホイーリングや下流のハンティントン同様、小規模なダウンタウンが川沿いのわずかな平地に形成されている。市の約3km下流にはブレンナーハセット島(Blennerhassett Island)という中州が位置している。この中州は州立歴史公園になっている。市からこの中州へは20分毎にフェリーの便がある。

州間高速道路I-77は市の東を南北に走っており、一番近い出口からダウンタウンまでは約6km離れている。州都チャールストンへは南へ約125kmである。

人口動勢

パーカーズバーグ市
年代ごとの人口
1850年1,218人
1860年2,493人
1870年5,546人
1880年6,582人
1890年8,408人
1900年11,703人
1910年17,842人
1920年20,050人
1930年29,623人
1940年30,103人
1950年29,684人
1960年44,797人
1970年44,208人
1980年39,967人
1990年33,862人
2000年33,099人
2010年31,492人
2020年29,749人

以下は2000年の国勢調査における人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 33,099人
  • 世帯数: 14,467世帯
  • 家族数: 8,767家族
  • 人口密度: 1,081.2人/km²(2,800.5人/mi²)
  • 住居数: 16,100軒
  • 住居密度: 525.9軒/km²(1,362.2軒/mi²)

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 21.2%
  • 18-24歳: 9.1%
  • 25-44歳: 27.1%
  • 45-64歳: 23.7%
  • 65歳以上: 18.9%
  • 年齢の中央値: 40歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 87.6
    • 18歳以上: 83.9

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 25.0%
  • 結婚・同居している夫婦: 43.2%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 13.5%
  • 非家族世帯: 39.4%
  • 単身世帯: 34.0%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 15.1%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.23人
    • 家族: 2.83人

脚注

外部リンク

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