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アレキサンドリアのパップス(ギリシャ語: Πάππος ὁ Ἀλεξανδρεύς、英: Pappus of Alexandria)はアレキサンドリア生まれのエジプトの数学者。4世紀の前半に活躍した。
彼はギリシャ数学を幅広く渉猟し、その技法を修得して8巻に及ぶ数学上の著作を残した。彼はその第七巻において、パップス=ギュルダンの定理と呼ばれる定理を証明しているが、これは後世の数学者に大きな影響を与えた。その他、射影幾何学におけるパップスの定理(パップスの六角形定理)など平面幾何学のいくつかの定理に彼の名前が残っている。
パップスの『Collection』はアラブや中世ヨーロッパではほとんど知られていなかったが、フェデリコ・コマンディーノによるラテン語への翻訳が施されたのちに、17世紀の数学に絶大な影響を与えることとなった[1]。 ディオファントスの『Arithmetica』とパップスの『Collection』は、フランソワ・ビエトの作品『Isagoge in artem analyticam』(1591)の主要文献になった[2]。パップスの問題とそのルネ・デカルトによる一般化は、解析幾何学の発展に貢献した[3]。現在は失われているアポロニウスの作品『Plane Loci』『On Determinate Section』のパップスによる要約は、フェルマーの自身の解析幾何学と、最大最小問題の解決法の発展に用いられた[4]。パチョーリ、ダ・ヴィンチ、ケプラー、ファン・ローメン、パスカル、ニュートン、ベルヌーイ、オイラー、ガウス、ジェルゴンヌ、シュタイナー、ポンスレのような著名な数学者にも大きな影響を与えた[5]。
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