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調理用の鉄板・金網 ウィキペディアから
グリル(英語: grill)は調理用の金網(焼き網、グリッド)[1]または鉄板[2](グリドル)のこと。または、それらを使った料理。この項目では主にグリルのための装置について記述する。
熱放射が網焼きの主要な加熱源で、熱である赤外線が光線の性質を持つことから、網焼き調理器具の中には熱を反射する仕組みを持ち、無駄なく食材へ当て高温を実現しているものが見られる[3]。電熱器のジュール熱を熱源とするものでも直火焼きと同じように調理できるが、風味に影響する燃焼に伴う煙やガスが発生しないことから、他の加熱調理器(オーブンなど)と同様の風味となる。
網焼きにすると縞模様状や編み目状の焼き目が付く。グリルパンと呼ばれる複数の溝の付いたフライパンでも、焼網のような焼き目を付けられる。
赤外線は発熱体から放射される性質上、食材が受けとる熱は距離の二乗に反比例する。熱量調節機能を持たないグリル調理器具では、替わりに発熱体からの距離を調節する機構をもつ[3]。バーベキューグリルでは、食材は畜肉が主体となり、またある程度の大きさにそろえられることから、設計の時点で適切な熱量を想定でき、おおむね食材が程よく調理される距離に焼き網が張ってあり、この上に食材を置くことで適切な距離を取れ、美味しく調理されるよう工夫されている。
木炭や豆炭を燃料に使用する、日本の伝統的な調理用の炉である。軽量かつコンパクトで移動が容易。形状は円筒形、四角形、長方形。大きさも様々で、用途に応じて多品種生産されている。材質は主に珪藻土で、微細な中空構造を持ち断熱性が高いため保温効果が極めて高く、本体は熱く焼けないため持ち運びに便利である。赤外線の発生量が多く熱効率が極めて高いため、燃料を節約できるという利点がある。かつては火鉢や炬燵などに使用する木炭や豆炭などに着火するための道具として、調理用の熱源である竈(かまど)がある家であっても七輪が利用された。
近代におけるグリル装置。日本の家庭用ではガスコンロに組み込まれていることが多い。魚焼きグリルは他のグリルやオーブンに比べると内部容積が小さいため立ち上がりが早く[4]、例えばグラタン、ハッシュドポテトやピザのような洋食から[5]、焼き魚(秋刀魚や干物)など和食まで幅広く対応できる。内部に付着した油を清掃せず、またグリル受け皿に水を入れずに調理すると発火・炎上することもある(水を必要としない魚焼きグリルもある)[6]。
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