ハヤカワ・SF・シリーズは、早川書房が1957年12月から[1]1974年11月までに[2]318冊[1][2]刊行したSF小説の叢書。1975年以降も増刷されたものもある。銀の背表紙であったことから「銀背」[2]の愛称で親しまれ、「(ハヤカワ)ポケットSF」[3]とも呼ばれた。E・E・スミスやH・G・ウェルズなどの古典作品は金の背表紙(金背)であった[2]。
判型は先行して刊行されていたハヤカワ・ポケット・ミステリ(ポケミス)と同じく「ポケット・ブック判」という独自サイズ(縦18.4cm、横10.6cm)で上下二段組。1970年8月[1]にハヤカワSF文庫(現・ハヤカワ文庫SF)が刊行されてから4年後の1974年11月に刊行されたハリイ・ハリスン『殺意の惑星』(318冊目)が本シリーズ最後の書籍となった[2]。
2012年に同じく新書判で新☆ハヤカワ・SF・シリーズが創刊された。
年表
- 1957年 12月 - 「ハヤカワ・ファンタジイ」として刊行開始[2]。ジャック・フィニイ『盗まれた街』、カート・シオドマク『ドノヴァンの脳髄』[2]
- 1962年 4月 - レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』からハヤカワ・SF・シリーズに改称。
- 1974年 11月 - ハリイ・ハリスン『殺意の惑星』が最後(318冊目)の刊行となる[2]。
- 1984年 11月 - ハヤカワ・SF・スペシャルとして栗本薫『火星の大統領カーター』がハヤカワ・SF・シリーズと同じ装丁で刊行される[4]。
- 1995年 9月 - 早川書房創立50周年記念として、カート・シオドマク『ドノヴァンの脳髄』の第4版、エリック・フランク・ラッセル『超生命ヴァイトン』(初版1964年刊)の第6版、ヒューゴー・ガーンズバック『ラルフ124C41+』(初版1966年刊)の第2版、ジョン・W・キャンベル『影が行く』(初版1967年刊)の第2版が発行される。
- 「SFマガジン」2016年8月号で「ハヤカワSFシリーズ総解説」が特集される。
参考文献
- “出版史”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2023年1月25日閲覧。
- “新☆ハヤカワ・SF・シリーズ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2023年1月25日閲覧。
- 栗本薫『火星の大統領カーター』早川書房〈ハヤカワ文庫JA〉、1988年3月8日。ASIN B0723BTM9Y。
- ハヤカワ・SF・スペシャル版:栗本薫『火星の大統領カーター』早川書房〈ハヤカワ・SF・スペシャル〉、1984年11月1日。ISBN 978-4152032737。
出典
関連項目
外部リンク
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