ネヴァー・セイ・ダイ (ブラック・サバスのアルバム)
ブラック・サバスのアルバム ウィキペディアから
『ネヴァー・セイ・ダイ』(原題:Never Say Die!)は、ブラック・サバスが1978年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。
解説
1977年11月、オジー・オズボーンがバンドを一度脱退したため、ブラック・サバスは後任ボーカリストのデイヴ・ウォーカーを加えた編成で短期間ライヴ活動を行ったが、1978年1月にはオズボーンが復帰して、本作のレコーディングが行われた[4]。収録曲のうち「ジュニアーズ・アイズ」は、ウォーカー在籍時のライヴにおいて演奏されているが、本作のヴァージョンとは歌詞が異なる[5]。「スウィンギング・ザ・チェイン」ではビル・ワードがリード・ボーカルを担当しており、「ハード・ロード」では、普段は歌わないトニー・アイオミとギーザー・バトラーがバックアップ・ボーカルを務めている[5]。
前作『テクニカル・エクスタシー』(1976年)に続き、ヒプノシスがジャケット・デザインを担当した。後にレインボーのキーボーディストとなるドン・エイリーがレコーディングに参加している(オズボーンのアルバムにも一部参加)。
本作に伴うツアーの後、オズボーンは再びブラック・サバスを脱退してソロ活動に入り、バンドは後任としてロニー・ジェイムス・ディオを迎えることとなる。
『テクニカル・エクスタシー』と同様、本作も全英トップ10・全米トップ40入りを果たせなかったが、アメリカでは1997年にゴールド・ディスクに認定された[6]。本作からのシングル「ネヴァー・セイ・ダイ」は全英21位[1]、「ハード・ロード」は全英33位に達した[1]。
ベースのギーザー・バトラーは後年のインタビューで、アルバム制作当時、オジーはこれまで築いたサバスらしさを求めていたが、自分とトニーは音楽的広がりを求めて、サバスらしさを排除する方向へ向かってしまった。その結果、バンドの本筋から外れ、サバスらしさが失われたものになってしまった。振り返ればおそらくオジーが正しかった。この作品は最悪の作品だと断言できると語った。また当時は、バンド自身がマネジメントやプロデュースをしようとしていたが、何をどうしたらいいのか誰も分かっておらず、ビジネスの雑務に時間を割き、スタジオでの曲作りをおろそかにしていたとも明かしている[7]。
収録曲
全曲ともオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードの共作。8.はインストゥルメンタル。
- ネヴァー・セイ・ダイ - "Never Say Die" – 3:49
- ジョニー・ブレード - "Johnny Blade" – 6:28
- ジュニアーズ・アイズ - "Junior's Eyes" – 6:43
- ハード・ロード - "A Hard Road" – 6:06
- ショック・ウェイヴ - "Shock Wave" – 5:16
- エアー・ダンス - "Air Dance" – 5:18
- オーヴァー・トゥ・ユー - "Over to You" – 5:24
- ブレイクアウト - "Breakout" – 2:35
- スウィンギング・ザ・チェイン - "Swinging the Chain" – 4:05
カヴァー
- ネヴァー・セイ・ダイ
- オーヴァーキル - カヴァー・アルバム『Coverkill』(1999年)に収録。
- メガデス - ブラック・サバスのトリビュート・アルバム『Nativity in Black II』(2000年)に提供。
- ショック・ウェイヴ
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
脚注
外部リンク
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