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トゲネズミ属(トゲネズミぞく、棘鼠属、学名:Tokudaia)は、南西諸島に生息する齧歯類の1属で、3種が確認されている。いずれの種も日本固有種である。トゲネズミと総称する。
かつてはトゲネズミ Tokudaia osimensis 1種のみを認めることが多かったが、2001年以降3種に分類できることが明らかになった。
和名の由来の通り、約2センチメートルの針状毛を持つ。森林性のネズミで、自然度の高い広葉樹林(シイ林)に生息する。雑食性でスダジイやマテバシイなどの実、サツマイモ、アリや昆虫などを食べる。またオキナワトゲネズミは飼育下でキノボリトカゲやリュウキュウアカガエルなどを食べた例もある[2]。繁殖期は10-12月頃で、一腹仔数はアマミトゲネズミで1-7頭、オキナワトゲネズミで5-10頭である。生息地では、フイリマングースやノネコ、ノイヌにより捕食されており、絶滅が懸念されている。
近縁な属としては、マーガレットネズミ属 Margaretamys と 化石属の Parapodemys が考えられている。
トゲネズミ属は、トゲネズミ Tokudaia osimensis 1種を認め、それをアマミトゲネズミ T. o. osimensis と オキナワトゲネズミ T. o. muenninki の2亜種に分類することが主流だった。またそのほかに、未記載の亜種 T. o. ssp. も報告されていた。日本の天然記念物でもトゲネズミとして指定されている。
しかし、2001年、Sutou らにより、身体特徴・染色体構成・性決定法から、これらが3種に分類できることが明らかになった[3]。2つの亜種が別種であることは、同年金子之史によっても確認された [4]。
第3の種は、2006年に、遠藤らによりトクノシマトゲネズミ Tokudaia tokunoshimensis として記載された[5]。
3種は染色体数及び性染色体の型が異なる。また、全種が日本の天然記念物に指定されている(1972年指定)。
学術的にトゲネズミと呼ばれるのはこの属だけだが、他にも「○○トゲネズミ」と呼ばれる種があり、ペット業界などではこれらを単にトゲネズミと呼ぶことがある。
それらは以下の属に分類されている。
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