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2015年3月5日の航空事故 ウィキペディアから
デルタ航空1086便着陸失敗事故(デルタこうくう1086びんちゃくりくしっぱいじこ、英語: Delta Airlines Flight 1086)は2015年3月5日午前11時2分(現地時間、東部標準時)に、米国ニューヨーク州ニューヨーク市のラガーディア空港において、アトランタ発のデルタ航空1086便が接地後の滑走時に滑走路を逸脱して大破した航空事故である。
この事故により乗客29人が軽傷を負った[1]:viii。減速のために使用したスラストリバーサの逆推力が過剰だったため、方向舵周辺の気流が乱れて機首の向きをコントロールすることができなくなったことが原因とされた。
5日午前9時ころ、アトランタのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を離陸した同機は、雪や氷による視界不良などの問題のためニューヨーク上空を旋回しながら待機した後、午前11時ごろにラガーディア空港に着陸した[2][3]。この際、滑走路上の雪はデルタ機が着陸する数分前に除雪されており、また先行して着陸した機はブレーキの効きは正常であると報告していた[2]。路面が凍結していたとする報道もある[4]。
着陸後、1,500メートルほど滑走したところでスリップし、機体は左側にそれて20秒ほどそのまま進み、最後は盛り土上のフェンスに衝突して停止した[3]。この時、機首はフラッシング湾に乗り出す格好だった[5]。
乗客乗員132人[6][7][8]は、全員緊急用の出口から翼の上に出たり非常用の滑り台(脱出用シューター)を使って脱出し、ターミナルまでバスで移動した[7]。
この事故により、28人が負傷、5人が病院に搬送された[8]。
当日は大雪によりニューヨークでは政府職員が自宅待機となったり、学校や博物館が休みとなるなど日常生活に支障をきたしていた[7]。空港周辺にも9センチの積雪があり[9]、滑走路の除雪も行われていた[2]。
この事故により、事故機の燃料が一部漏れ出すなどして、空港が4時間にわたり閉鎖された[5]。
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