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デニス・ナイト(Dennis Knight、1968年12月26日 - )は、アメリカ合衆国のプロレスラー。フロリダ州オーランド出身。
アティテュード路線の黎明期から最盛期にかけてのWWFを主戦場に、ファームボーイ・ギミックのフィニアス・I・ゴッドウィン(Phineas I. Godwinn)や怪奇派のミディオン(Mideon)など、様々なキャラクターを演じた[1]。
フロリダ州クリアウォーターにてバウンサーをして働きながら、スティーブ・カーンのトレーニングを受けて1988年にデビュー。地元フロリダのPWFやテネシー州メンフィスのUSWAを経て、1992年よりWCWに参戦。カウボーイ系ヒールのテックス・スラシンジャー(Tex Slazenger)を名乗り、シャンハイ・ピアースことマーク・カンタベリーとタッグチームを結成、ダイヤモンド・ダラス・ペイジとビニー・ベガスのベガス・コネクションなどと抗争した。カンタベリーが1994年にWWFに移籍してからは古巣のUSWAにて活動し、ブライアン・クリストファーやジェリー・ローラーを相手にUSWAヘビー級王座を争った[2]。
1996年、養豚場の農夫ギミックのヘンリー・O・ゴッドウィンに扮していたカンタベリーのタッグパートナーとして、ヘンリーの「従兄弟」という設定でWWFに登場。名前のイニシャルが "HOG" (豚)となるヘンリー・O・ゴッドウィンに合わせ、自身も "PIG" となるフィニアス・I・ゴッドウィン(Phineas I. Godwinn)に改名、ヒルビリー・ジムをマネージャーに迎え、オーバーオール姿の陽気なベビーフェイスとなって活動する[3]。同年5月19日にはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて、スキップとジップのザ・ボディードナーズからWWF世界タッグ王座を奪取した[4]。
翌1997年にヒールターンし、10月5日にザ・ヘッドバンガーズを破りWWF世界タッグ王座に返り咲くが、翌々日の10月7日にリージョン・オブ・ドゥームに敗れ2日間だけの戴冠に終わった[4]。1998年8月からはそれぞれリングネームを本名に戻し、コスチュームもオーバーオールから黒スーツに変更して、サザン・ジャスティス(Southern Justice)なるバウンサー・ギミックのチームに変身[5]。マネージャーのテネシー・リーやジェフ・ジャレットのボディーガードを務めたが、カンタベリーが頸椎を負傷してWWFを離脱、以降はシングル・プレイヤーに転向することとなった。
1999年1月、ファルークとブラッドショーのアコライツに強制的に拉致される形でジ・アンダーテイカーのミニストリー・オブ・ダークネスに加入。アンダーテイカーによって黒魔術的な儀式を施され、ミディアン(Midian)の名前を与えられる。後にミディオン(Midion)とスペリングが改められ、顔面にペイントを施した怪奇派レスラーに変身、ホルマリン漬けの眼球の標本瓶を携行し、その目玉を通して未来を予知するスースセイヤーを演じた。1999年6月21日にはコーポレート・ミニストリーのシェイン・マクマホンからWWFヨーロピアン王座のベルトを授与され欧州チャンピオンとなるが、4日後の6月25日にディーロ・ブラウンに敗れて王座から陥落、またしても短命王者で終わっている[6]。
ミニストリー解散後はしばらく戦線を離れ、2000年下期よりブリーフ姿でストリーキングを行う変態キャラクターとなってWWFに復帰。ネイキッド・ミディオン(Naked Mideon)を名乗り、彼本来の陽気な個性を活かしたコミカルなベビーフェイスに転じた[1]。10月22日のPPV『ノー・マーシー2000』では、元王者としてウィリアム・リーガルのWWFヨーロピアン王座に挑戦している[7]。
WWF退団後の2001年からは地元フロリダのインディー団体に参戦しつつ、師匠のスティーブ・カーンが運営するプロレスリング・スクールにて若手選手の指導にも携わった。2005年3月13日にはTNAのPPV "Destination X 2005" に登場[1]。WWEのダーク・マッチにも、本名のデニス・ナイト名義で時折出場していた[1]。2012年12月1日にはウィスコンシンのインディー団体GLCW(Great Lakes Championship Wrestling)にて盟友カンタベリーと共にWCW時代のギミックを復活させ、テックス・スラシンジャー&シャンハイ・ピアースとしてアックス&スマッシュのデモリッションと対戦した[1]。
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