Loading AI tools
ウィキペディアから
モデルX(Model X)は、アメリカのテスラが製造・販売しているクロスオーバーSUVタイプの電気自動車である。
モデルSのEVパワートレインや車台をベースに開発されたSUV。2012年、ジュネーヴモーターショーにて発表され、同年予約受付を開始。2015年9月29日から引き渡しが行われた。
フロントとリアの2か所にモーターを搭載しており、それぞれ異なる2種類のバリエーションがある。 フロントモーターはインダクションと永久磁石、リアモーターはレギュラーとハイ パフォーマンスの2種類[1]。可変リアスポイラーを装備しており空気抵抗係数(Cd値)は0.25。
SUVとして車高は相応に高いものの、重量物であるバッテリーをフロア下部に搭載しているため重心は低い。またエンジンやトランスミッションが無いことから駆動系統が占めるスペースが少なく、フロアトンネルがないほか、ボンネット下にはラゲッジルームもある。車種特有の外観の特徴として、「ファルコンウィングドア」と名付けられたガルウィングドアを装備している。これは2・3列目シートへのアクセス性向上の為に採用された。ただしモデルXの場合はダブルヒンジによる中折れ機構付であるため、他のガルウイングドアとは違った動きをする。ドアにはセンサーが装備され、周囲の状況を監視しながら開くため狭い駐車スペースでも開閉することができる。標準では2列シート5人乗りだが、オプションによる追加で最大3列シート7名が乗車できる[2]。
「オートパイロット」と呼ばれる運転支援システムが全車標準装備となっており、Wi-Fi経由でのソフトウェアアップデートで機能の追加や改善も可能である。しかしこれは同一車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを自動的に行う装置で、既存のシステムは米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA) の定義する自動運転レベルではレベル2にとどまっている。
2022年10月8日、 パワーステアリングシステムの不具合を理由に、米国でリコールを発表[3]。対象は2017年から2022年までに生産された車両でソフトウェアを改修する。
2017年6月13日、米運輸省道路交通安全局 (NHTSA) は同年に製造されたモデルXの衝突試験を実施し、すべての評価カテゴリーで5つ星評価を獲得したと発表した[4]。同車種の2019年モデルはユーロNCAPでも試験を受け、5つ星評価を獲得している[5]。 2020年2月11日、国家運輸安全委員会は2017年と2018年に起きたモデルXの死亡事故についての調査報告書を公開した。2017年に起きた事故では、オートパイロットを作動させた10秒後に前方を横切っていたトレーラーに突っ込み、運転手が死亡した[6]。2018年の事故で死亡したモデルXのオーナーはAppleに勤務するエンジニアで、事故以前より家族に「オートパイロットが柵に向かって旋回していく」など、オートパイロットの誤作動について複数回話していた[7]。
映像外部リンク | |
---|---|
Frontal crash - YouTube | |
Side crash - YouTube | |
Pole crash - YouTube |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.