ティラーノ

コムーネ ウィキペディアから

ティラーノmap

ティラーノ: Tirano)は、イタリア共和国ロンバルディア州ソンドリオ県にある、人口約8,800人の基礎自治体コムーネ)。県都ソンドリオモルベーニョに次ぎ、県内第3位の人口を有するコムーネである。

概要 ティラーノ Tirano, 行政 ...
ティラーノ
Tirano
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RFI(左)とベルニナ線(右)のティラーノ駅
行政
イタリア
ロンバルディア
県/大都市 ソンドリオ
CAP(郵便番号) 23037
市外局番 0342
ISTATコード 014066
識別コード L175
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
気候分類 zona E, 2696 GG
公式サイト リンク
人口
人口 8,838 [1](2021-01-01)
人口密度 272.2 人/km2
文化
住民の呼称 tiranesi
守護聖人 聖マルティーノ
(San Martino)
祝祭日 11月11日
地理
座標 北緯46度12分59秒 東経10度10分08秒
標高 441 (407 - 2659) [2] m
面積 32.47 [3] km2
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ティラーノの位置
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ソンドリオ県におけるコムーネの領域 Thumb
ポータル イタリア
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アッダ川河畔の小都市で、16世紀に建設された聖母教会イタリア語版がある。2つの鉄道の終着点であり、特に北へスイス領に抜けるレーティッシュ鉄道ベルニナ線は山岳鉄道として著名である。

地理

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ソンドリオ県概略図

位置・広がり

ソンドリオ県東部に所在するコムーネである。県都ソンドリオの東北東24km、サンモリッツの南東40km、ブレシアの北75km、州都ミラノの北東113kmに位置する[4]

ティラーノの北西にあたるヴァル・ポスキアーヴォイタリア語版は、アッダ川支流の谷筋であるがスイス領(グラウビュンデン州ベルニナ地区となっており、スイス領がイタリア領に食い込む形状になっている。ティラーノ市街から約2kmの地点にスイスとの国境が迫っており、北西約5kmにはスイス領ブルージオ英語版の町がある[4]

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。BSはブレシア県所属。CHはスイス領で、CH-GRはグラウビュンデン州所属を示す。

地勢・地形

地震分類

イタリアの地震リスク階級 (it) では、3 に分類される [5]

行政

山岳部共同体

広域行政組織である山岳部共同体イタリア語版「ヴァルテッリーナ・ディ・ティラーノ山岳部共同体」 (it:Comunità montana della Valtellina di Tirano) の事務所所在地である。

分離集落

ティラーノには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Baruffini, Cologna, Madonna, Roncaiola

文化・観光

スローシティ」加盟都市である。

交通

鉄道

FS(旧イタリア国鉄、管理はRFI、運行はトレニタリア)のティラーノ=レッコ線(標準軌)がソンドリオやレッコとの間を、スイスのグラウビュンデン州を中心とする鉄道会社・レーティッシュ鉄道のベルニナ線(狭軌)がスイスのサンモリッツとを結んでおり、両路線の終着駅となっている。先に開通したのはソンドリオとの間の鉄道(1902年)で、1908年にベルニナ鉄道(現・レーティッシュ鉄道ベルニナ線)が開通した。両者の駅は隣り合っているが駅舎は別である。また、ベルニナ線は市内で路面を走る

沿線に優れた自然景観が広がるベルニナ線は、「ベルニナ急行」が走る観光路線であるとともに、20世紀初頭の鉄道技術の例証を示すものとして世界遺産レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」にも登録されている。

なお、1910年代に日本の小田原電気鉄道(のちの小田急箱根)が鉄道線(箱根登山電車)を建設した時にベルニナ鉄道を参考にしており、これが縁で1979年に箱根登山鉄道(当時)とレーティッシュ鉄道は姉妹鉄道協定を結んでいる。ティラーノ駅には箱根登山鉄道から寄贈された、「ティラノ」の日本語の駅名看板が展示されている。

脚注

外部リンク

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