チュクチ族
ロシアのシベリア北東の端のチュクチ半島(ツンドラ地帯)に住む民族 ウィキペディアから
ロシアのシベリア北東の端のチュクチ半島(ツンドラ地帯)に住む民族 ウィキペディアから
チュクチ族、チュクチ人(чукчи、Chukchi people)は、主にロシアのシベリア北東端のチュクチ半島(チュコト半島)に住んでいる民族。その居住域はほぼツンドラ気候に属する。かつてオホーツク海沿岸に住んでいた人びとが起源と考えられる。その総人口はおよそ1万6千人で、チュクチ・カムチャッカ語族に属するチュクチ語を話す。
2014年から2018年までの複数のゲノム研究によると、オホーツク海沿岸の人々のうちベーリング海峡を渡ったり日本列島に定着した入植者の子孫がアメリカ先住民やアイヌであり、ユーラシアに残った集団の子孫がチュクチ族であるため、アメリカ先住民やアイヌから最も近縁なアジアの民族である。[4][5]
大部分はベーリング海に面したチュクチ自治管区内に住むが、同自治管区から西のサハ共和国、南のマガダン州、南東のカムチャツカ半島コリャーク自治管区にも少数住んでいる。また、ごく少数ながらモスクワやサンクトペテルブルクはじめロシアの他地方、ヨーロッパ、北アメリカにも住んでいる。
チュクチ族は、生業において、海岸に定住して主としてアザラシなどの海獣狩猟や漁撈を営む「海岸チュクチ」と、内陸地方に住んで主としてトナカイの牧畜を営む「トナカイチュクチ」に分けられる。トナカイチュクチはかつてヤランガと呼ばれるテントに住んで移動生活を送り、トナカイの遊牧を行っていたが、ソビエト連邦時代には集団化政策によって定住化が強力に推し進められた。現在、その一部はヤランガに住みトナカイとともに移動する遊牧生活に戻っている。チュクチ族は全体として、ルオラヴェトラン(「本物の人」)との自称をもっている。
チュクチ族のY-DNAハプログループは、24人のチュクチ族男性を対象としたある調査では、N-Tatが58.3%(14人)、P-M45(xM17, M3)が20.8%(5人)、Q-M3が12.5%(3人)、C-M48が4.2%(1人)、R1a-M17が4.2%(1人)である[6]。
シベリアン・ハスキーはこの民族に飼われ、そりの牽引などの作業を行っていた犬がルーツである。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.