チャーク城
ウィキペディアから
ウィキペディアから
チャーク城(チャークじょう、英語: Chirk Castle、ウェールズ語: Castell y Waun〈カステス・ア・ワイン[5]〉)は、ウェールズの北部、レクサム州区のチャークにあるイギリス指定建造物1級 (Grade I) の城である[1][4]。
チャーク城 Chirk Castle | |
---|---|
Castell y Waun | |
ウェールズ北部レクサム州区内の位置 | |
概要 | |
現状 | 博物館 |
用途 |
城 ステイトリー・ホーム |
所在地 | チャーク |
自治体 | レクサム |
国 | イギリス、 ウェールズ |
座標 | 北緯52度56分07秒 西経3度05分23秒 |
OS | grid reference SJ268380[1] |
標高 | 208メートル (682 ft)[2] |
着工 | 1295年 |
完成 | 1310年 |
所有者 | ナショナル・トラスト |
管理機関 | ナショナル・トラスト |
土地面積 | 480エーカー (190ヘクタール) |
設計・建設 | |
建築家 |
マスター・ジェイムズ[1] (ウォルター・オブ・ヘレフォード)[3] |
著名な点 | 庭園 |
ウェブサイト | |
Chirk Castle, National Trust | |
指定建築物 – 等級 I | |
登録日 | 1952年10月20日 |
登録コード | 598[4] |
チャーク城は1295年、初代マーチ伯ロジャー・モーティマーの叔父、ロジャー・モーティマー・ド・チャークにより、北ウェールズを取り囲んだ王エドワード1世の城の鎖[6](鉄の輪[7])の一部として築かれていった。城は1310年に完成し[3]、ケイリオグ渓谷の入口を防御した。また、チャークはチャークランド(ウェールズ語: Swydd y Waum)のマーチャーロードシップにとっての行政的中心地であった。
1595年、城はトマス・ミドルトンにより[1]、5000ポンドで買い取られた。彼の息子トマス・ミドルトン卿 (Sir Thomas Myddelton of Chirk Castle) は、イングランド内戦には国会議員(円頂党)であったが、1659年のジョージ・ブースの蜂起 (‘Cheshire rising’) の際には国王派(騎士党)となった。城は1659年に一部が取り壊され、その後、王政復古に次ぐ1673-1678年に、第2代准男爵トマス・ミドルトンにより、方立と無目の窓 (Mullioned and transomed windows) が挿入されるなどして再建されていった[1]。
19世紀、シャーロット・ミドルトン (Charlotte Myddelton) と結婚したロバート・ビドゥルフが、ミドルトン・ビドゥルフを名乗り、城はミドルトン家からミドルトン・ビドゥルフ家に継承されている。第一次世界大戦前の1910年、第8代ハワード・ド・ウォルデン男爵トマス・スコット・エリスに貸与されると[9]、1911年の入居前に大規模な修繕が施されたほか、チャークに多くの足跡を残した[10]。また、第二次世界大戦後期には、城の一部が避難者のために開放されたことも知られる[11][12]。ミドルトン家が長く所有していたチャーク城は、1981年よりナショナル・トラストに移管された[3][13]。子孫のリリッド・ミドルトン中佐は[14]、1952年から1988年に亡くなるまで女王エリザベス2世の侍従 (extra equerry) であった[15]。
チャーク城は、面積 480エーカー (190ヘクタール) の広大な敷地内にあり[17]、その18世紀に造園された緑地公園にある 5.5エーカー (2.2ヘクタール) の庭園が知られ[18]、刈り込まれたイチイ (yew) の垣根、草木の植栽、ロックガーデン(石庭)[19]、それにテラスがある[20]。
周囲の緑地帯は、当初14世紀にディアパーク(deer park〈シカ園地〉)として配置された[21]。17世紀初頭からは城に隣接して、おそらく東側に、公式庭園(フォーマルガーデン)と家庭菜園(キッチンガーデン)双方があった。
チャーク城の錬鉄製の門は、1712年、第3代准男爵トマス・ミドルトンの依頼によりバーシャムの鍛冶職人であったデイヴィス兄弟が製作し、1719年に完成した[16]。1770年[22](-1771年)と1888年に移動した後、何度か改修されているこの精緻な城門も[16]イギリス指定建造物1級 (Grade I) に登録されている(1966年1月4日指定)[23]。門の傍らにある平屋で半木骨造のスゥイン・ア・キル・ロッジ (Llwyn-y-cil Lodge) は1888年に建てられたもので[24]、同じく指定建造物2級 (Grade II) である(1998年7月29日指定)[25]。また、この一帯は、チャーク城と緑地公園(英語: Chirk Castle and Parkland、ウェールズ語: Castell y Waun a’i Barcdir)として[26]、学術研究上重要地域 (Site of Special Scientific Interest; SSSI) に指定されている[21]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.