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『ダウンタウンの素』(ダウンタウンのもと)は、1990年10月11日から1992年3月19日まで毎日放送(MBSテレビ)で放送されたバラエティ番組。放送時間は毎週木曜 25:15 - 26:15 (JST) 、毎日放送本社地下1階ミニスタジオ (BFS) からの生放送。
ダウンタウンの冠番組の1つで、ボケ担当の松本人志が企画したものである。また、ダウンタウンの番組としては極めて異例であるが、松本が司会進行役を務めていた。当時MBSラジオで木曜22時から放送の『ヤングタウン』に出演していた松本と相方の浜田雅功は、その2時間後にはこの番組にも生で出演していた。番組の生放送に使われていたBFSは深夜らしく照明を落とされ、スタジオセットにはラフに段ボールで拵えた大道具が使われていた。
まず番組の冒頭で行われていたのは松本によるオープニングトークで、彼が1人で少しばかりのトークをした後に浜田を呼び込むというパターンが多かった。番組は松本と浜田によるフリートークのほか、ハガキや電話を通じて寄せられた視聴者からの悩み相談や自慢話などを紹介するコーナーを設けていた。松本たちはこのコーナーで興味を持った内容の投稿者に対しては直接本人の下へ電話を掛け、彼らと生で会話しながら番組を進めた。生放送ならではのライブ感と素人いじりの面白さを狙ったものである。このコーナーに寄せられる視聴者からの悩み相談や自慢話はバラエティに富んでいた。例として、「ヨーロッパに住んでいる彼女に自分がどう思われているのか確認したい」というものや(実際に松本たちがヨーロッパにまで電話を掛けて彼女の親と話しあった)、「バイト先で同性愛者の板さんに言い寄られて困っている」という話、「いじめを受けている少年がいじめグループの下っ端に抗議したい」など、典型的な下ネタ系の話から笑える話、本当に深刻で笑えないような人生の悩み相談まであり、低予算番組とは言いながらも内容は硬軟取り混ぜたものだった。
その後、番組が定着してきて松本ほかレギュラー陣やスタッフに余裕が出てくると、視聴者との電話による生会話以外の企画も実施するようになり、さらに番組の幅を広げていった。例えば、視聴者から送られてきた面白い物を数珠繋ぎに物々交換していくコーナーや、「モリマン比べ」や「パパ出ましょ」(愛人をやっている女性を募集し、家とパパの写真を送ってもらうコーナー)などのエロ系写真ネタコーナーなどを実施した。
関西ローカルであるこの番組が終了してからしばらく経った頃、MBSのキー局であるTBSで関東ローカルの『ダウンタウン也』がスタートした。この番組もほぼ同じ内容で放送されていたが、こちらは生放送ではなく収録放送という違いがあり、レギュラー陣もダウンタウンと後述の木村祐一のほかは東野幸治とTEAM-0というメンバー構成だった。さらにその後継番組としてスタートしたのが『ダウンタウン汁』である。
初回放送分では松本と浜田のみが出演していたが、放送第2回目からは板尾創路と蔵野孝洋、木村祐一らがアシスタントを兼ねてレギュラーに参入。さらに、ボブキャッツを解散してピンになったばかりの吉田ヒロもレギュラー入りし、以来男性芸人ばかり6人が集うメンバー構成となった。
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