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日本の映画作品 ウィキペディアから
大森立嗣監督が『ゲルマニウムの夜』より以前から温め続けてきた脚本をもとに作られた渾身作[4]。音楽は大友良英[5]。主演は300人以上の主役候補者の中から選ばれた[6]今作で俳優デビューとなるモデルでアーティストのYOSHIが抜擢され[7]、高校時代からの大親友だという菅田将暉と仲野太賀がタッグを組み[8]、奥野瑛太、豊田エリー、植田紗々、國村隼など個性派俳優陣が脇を固める[9][10]。自由、絶望、青春、友情、恋愛、焦燥、刹那、希望をテーマに人間模様が交錯する純粋かつ過激な問題作であり、社会孤立、ネグレクト、犯罪、セックス、ヤクザ、暴力に満ちた世界が衝撃的に描かれた作品となっている[11]。R-15指定。
主人公のタロウ(YOSHI)には名前がない。思春期を生きるその少年は戸籍すらなくて学校に一度も通ったことがない。そんな彼にエージ(菅田将暉)、スギオ(仲野太賀)という高校生の仲間ができる。3人はあてどなく走り回り、遊び、その奔放な日々に心が解き放たれ自由を感じていたが、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、それまで目を背けていた過酷な現実と向き合うことを余儀なくされる。やがて死の影と絶望がエージとスギオの身も心もボロボロにしていく。それぞれが疲弊していくなか、“好き”という意味さえ知らなかった誰にも愛されたことのないタロウの心に未知なる感情が芽生え始める。そして「社会的弱者の排除」、「育児放棄」、「反社会勢力の存在」に少年たちは苦しみ追いつめられて行く…。
2019年8月26日完成披露上映会を経て[12]、2019年9月6日テアトル新宿ほか、全国公開。
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