スバリ岳
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スバリ岳(スバリだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)北部の後立山連峰にある標高2,752 mの山[2]。長野県と富山県とにまたがり、中部山岳国立公園内にある[3]。
黒部湖の東岸にあり、北の大スバリと南の小スバリの2峰からなる[4]。東面には大スバリ沢と小スバリ沢がある。「スバリ」は深い谷(すぼまる)を意味していて、その源流部の山となっていることが山名の由来とされている[5]。またイワヒバリが巣を張るような岩壁が多いことから地元で「岩巣張り」と呼ばれたことに由来するとする説もある[4]。針ノ木岳との間の鞍部は「厩窪(まやくぼ)のコル」と呼ばれている。
後立山連峰の主稜線に沿った登山道が整備されていて、山頂部を通っている。縦走時に通過されることが多く、扇沢駅の登山口から針ノ木雪渓を通るルートが最短の登山ルートである[6][7]。扇沢の柏原新道から入山する経路もある。西面の岩稜はロッククライミングの対象となる[5]。山頂は三角点がない標高点で森林限界を越える高山帯のハイマツが自生する岩場であり、立山や黒部湖などの360度の展望がある。夏期には、登山道脇に高山植物が見られる。
稜線上には、山小屋とキャンプ指定地がある[7][8]。登山シーズン中の一部期間に有人の営業を行っている。最寄りの山小屋は針ノ木小屋で、登山口の扇沢駅には一般の宿泊施設がある。積雪量の多い地域であり、営業期間外には閉鎖される。
黒部湖を挟んで西側の立山の稜線と対峙している。
山容 | 山名 | 標高[1][10] (m) |
三角点等級 基準点名[10] |
スバリ岳からの 方角と距離 (km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
爺ヶ岳 | 2,669.82 | 二等 「祖父岳」 |
北東 7.7 | 種池山荘・冷池山荘 日本三百名山 | |
立山 | 3,015 | (雄山2,991.59 m) (一等「立山」) |
西北西 6.8 | 富山県の最高峰 日本百名山 | |
岩小屋沢岳 | 2,630.3 | 三等 「西岳」 |
北東 4.4 | ||
鳴沢岳 | 2,641 | 北北東 2.9 | 新越山荘 | ||
赤沢岳 | 2,677.8 | 三等 「牛小屋沢」 |
北 2.0 | ||
スバリ岳 | 2,752 | 0 | |||
針ノ木岳 | 2,820.6 | 三等 「野口」 |
南 0.7 | 針ノ木小屋 日本二百名山 | |
蓮華岳 | 2,798.61 | 二等 「蓮華岳」 |
東南東 2.5 | コマクサ群生地 日本三百名山 |
高山帯の山頂岩場からは360度の展望が得られ、西の眼下に黒部湖を望むことができる。
赤沢岳から望む スバリ岳と針ノ木岳 |
スバリ岳から望む 針ノ木岳 |
スバリ岳から望む 立山・剱岳と黒部湖 |
スバリ岳から望む 後立山連峰 |
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