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トーリ・エイモスのアルバム ウィキペディアから
『スカーレッツ・ウォーク』(Scarlet's Walk)は、アメリカ合衆国の女性シンガーソングライター、トーリ・エイモスが2002年に発表したスタジオ・アルバム。エピック・レコード移籍第1弾アルバムで[16]、通算7作目、オリジナル曲によるアルバムとしては6作目に当たる。
スカーレットというキャラクターの旅を描いたコンセプト・アルバムとなっており[17]、エイモス自身はスカーレットを「わたし自身である時もあり、一滴の血である時もあり、大地や国である時もある」と説明している[18]。2001年のアメリカ同時多発テロ事件や、エイモスの祖父がチェロキー族であることが内容に大きな影響を与えており[19]、エイモスは本作の制作に当たり、ネイティブ・アメリカンの国家について調査を重ねたという[17]。CDのブックレットに掲載されたアメリカ合衆国の地図には、曲ごとのスカーレットの旅路が色別に明記されている。
収録曲「アンバー・ウェイブス」は、ジュリアン・ムーアが映画『ブギーナイツ』で演じたキャラクターに基づいている[20]。
本作は単体のCDに加えて、ボーナスDVDが付属した限定ボックス・セットも発売され[21]、アート・ディレクターを務めたデイヴ・ベットとシェリ・リーは、第46回グラミー賞で最優秀パッケージ賞(ボックス・セットまたはスペシャル・リミテッド・エディション部門)にノミネートされた[22]。
母国アメリカのBillboard 200では7位に達し、自身4度目のトップ10入りを果たして[1]、2002年12月にはRIAAによってゴールドディスクの認定を受けた[23]。ドイツでは11週チャート圏内に入り、最高9位を記録[2]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「『アンダー・ザ・ピンク』のサウンドや感触に回帰しており、彼女のアルバムとしては同作以来の傑作」「ストーリーを追うよりも、まずは温かくメロディックで心のこもった、彼女の過去4作のようなぎこちなさが感じられない音楽に触れるべき」と評している[16]。また、『メトロ・ウィークリー』の音楽ライターであるクリス・ジェラルドは2013年、トーリ・エイモスのアルバムをランク付けした際に本作を3位に挙げ「幾分風変わりなソングライティングによるシリアスな作品で、長大かつ複雑なアルバム」「『スカーレット・ウォーク』のサウンドはトーリの新境地で、なおもピアノが突出しているとはいえ、豊かなアレンジ、ジョン・エヴァンスによる見事に流れていくベース・パート、いつでも素晴らしいマット・チェンバレンのドラムス、それにマック・アラディンやロビー・マッキントッシュのギターを伴ったバンド・アルバムである」と評している[24]。
全曲ともトーリ・エイモス作。
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