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ジーグフェルド・フォリーズ (映画)

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ジーグフェルド・フォリーズ』(Ziegfeld Follies)は、1945年に公開されたアメリカ合衆国ミュージカル映画コメディ映画。配給はMGM。監督はルミュエル・エアーズ、ロイ・デル・ルース英語版ロバート・ルイス英語版ヴィンセント・ミネリ、メリル・パイ、ジョージ・シドニーチャールズ・ウォルタースフレッド・アステアルシル・ボールルシル・ブラマー英語版ファニー・ブライス(オリジナルのフォリーズから唯一の出演)、ジュディ・ガーランドキャスリン・グレイソンレナ・ホーンジーン・ケリー、ジェームズ・メルトン、ヴィクター・ムーア英語版レッド・スケルトンエスター・ウィリアムズら、MGMの主役級スターが勢揃いした。

概要 ジーグフェルド・フォリーズ, 監督 ...
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プロデューサーのアーサー・フリードはオリジナルであるブロードウェイのショー『ジーグフェルド・フォリーズ』の進行を映画で再現しようと考え、独立したミュージカル・シーンとコントで全体を構成した。撮影は1944年から1945年にかけて行われた[6]。全米公開は1946年で、興行的にも批評的にも大成功となった。

この映画は第2回カンヌ国際映画祭に出品された[7]

なお、日本劇場公開時およびヘラルド・ポニーなどから発売されたVHS、レーザーディスクの日本語タイトルは『ジーグフェルド・フォーリーズ』だった[8]

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構成

  • オープニングは天国にいるジーグフェルド(ウィリアム・パウエル)が往年のジーグフェルド・フォリーズのショーを回想する。アナ・ヘルド英語版マリリン・ミラー英語版、ファニー・ブライス、ウィル・ロジャースエディ・カンターらのパフォーマンスはストップモーション・アニメーションで再現された。初期の案では、レオ・ザ・ライオンが映画の紹介をすることになっていた。公開前にカットされたが、その映像は現存している[9]
  • 導入部はフレッド・アステアの歌で『Here's To The Girls』。踊りはシド・チャリシー、ルシル・ボールら。アステアのシーンの演出はすべてヴィンセント・ミネリが担当した。つづいて、ヴァージニア・オブライエンが歌う『Bring On The Wonderful Men』。(2曲とも作詞アーサー・フリード、作曲ロジャー・イーデンス)
  • エスター・ウィリアムズの水中バレエ。
  • キーナン・ウィンの電話のコント『Number Please』。キーナンの父エド・ウィンはオリジナルのフォリーズに出ていた。
  • ジェームズ・メルトンとマリオン・ベルによる『椿姫』の抜粋。
  • ヴィクター・ムーアとエドワード・アーノルドの裁判コント『Pay the Two Dollars』。
  • アステアとルシル・ブラマーがスリと令嬢に扮して舞踏会でロマンティックなダンスを踊る。曲はスタンダードナンバー『This Heart of Mine』(作詞アーサー・フリード、作曲ハリー・ウォーレン)。
  • ファニー・ブライスのコント『A Sweepstakes Ticket』。夫(ヒューム・クローニン)が家賃代わりに大家(ウィリアム・フローリー)に渡した宝くじが大当たりで何とか取り戻そうとする。
  • レナ・ホーンの歌『Love』(作詞ラルフ・ブレーン、作曲ヒュー・マーティン)。
  • レッド・スケルトンのタイムCMをネタにしたコント『When Television Comes』。
  • アステア&ブラマーのパントマイムとダンス『Limehouse Blues』。チャイナタウンが舞台の悲劇で、アステアは顔を黄色く塗って貧乏な中国人青年に扮した。
  • ジュディ・ガーランドのドラマと歌『A Great Lady has an Interview』。ケイ・トンプソンの作で、元々はグリア・ガースンのために用意されたものだったがガースンが辞退。演出もガーランドの友人のチャールズ・ウォルタースがするはずだったが、ウォルタースは振り付けにまわり、ヴィンセント・ミネリが代わって演出。ミネリとガーランドは当時付き合っていて、後に結婚した。
  • アステアとジーン・ケリーのダンス『The Babbitt and the Bromide』(作詞アイラ・ガーシュウィン、作曲ジョージ・ガーシュウィン)。
  • キャスリン・グレイソンの歌う『There's Beauty Everywhere』。ジェームズ・メルトンの歌で、アステア、シド・チャリシー、ルシル・ブラマーが泡の中で踊るはずだったが、泡発生装置が故障し、サウンドステージの廊下まで泡だらけになり、撮り直しで現在の形になった。チャリシーの踊りのみ使われている。
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反応

「この映画で最高のシークエンスはコントだ。とくに、レッド・スケルトンとブロンクスの主婦を演じたファニー・ブライス。インタビューを受ける女優を演じたジュディ・ガーランドも良い。『ジーグフェルド・フォリーズ』はまさにエンターテインメントだ」(ボズレー・クラウザーニューヨーク・タイムズ』)

「『A Great Lady has an Interview』のジュディ・ガーランドは6人の男たち相手に職業風刺の思わぬ才能を見せてくれた。何度でも言うが、『Number Please』のキーナン・ウィンはハリウッドきってのコメディアン。そして、フレッド・アステアとジーン・ケリー二人揃ってタップダンスを踊る『The Babbitt and the Bromide』にとどめを刺された」(『ニューズウィーク』)[10]

興行

MGMによるとアメリカとカナダで3,569,000ドル、それ以外の国で1,775,000ドルの収益をあげた[2][11]

受賞

第2回カンヌ国際映画祭で最優秀ミュージカル・コメディ賞を受賞[12]

脚注

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外部リンク

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