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シワバネクワガタ属(シワバネクワガタぞく、Sphaenognathus)は、昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する分類群。南アメリカに生息し、アンデス山脈の北アンデスから中央アンデスまで狭く分布するクワガタムシである[1]。
シワバネクワガタ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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フェイスタメルシワバネクワガタ♂の標本 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Sphaenognathus Buquet, 1838 | ||||||||||||||||||||||||||||||
亜属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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属和名の示す通り、前翅表面に皺のような溝を持つ。近縁のチリクワガタ属に比べると、分布は南米の西北部で比較的に暖かい環境に生息し、複眼突起は尖って発達、頭幅と前胸幅の差はより控え目の種があり、オスの大アゴはより分厚くなど多様である。
低温を好む・細長い脛節を持つ・複眼が眼縁突起で上下に仕切られる・触角に片側当たり6本の片状節がある・全身に厚い毛束と金属光沢を持つなど、チリクワガタ属との共通点が多い。
分子系統解析によると、本属はチリクワガタ属の姉妹群とされる。また、この分析結果は本属とオーストラリアに分布するムナコブクワガタ属や南アフリカに分布するマルガタクワガタ属等との類縁関係を窺わせ、これら全属がゴンドワナ大陸起源の祖先を持つことを示唆している[2]。
かつてオーストラリア産のシワバネクワガタ属とされたS. munchowae(ムンチョウシワバネクワガタ)とS. queenslandicusは、後にAustralognathus属として区別されている[3]。
本属はムナコブクワガタ属・Australognathus属・チリクワガタ属・Safrina属と共にChiasognathiniを構成する。
基本的に28種として記載されるが、同種として再確認、シノニムとなるケースも多発のため紛らわしい[1][4]。
以下の体長は「該当種のオスの最大体長[4]」を示す。
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