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『シャイニング・レゾナンス』(Shining Resonance)は、セガゲームス(2015年3月まではセガ)より2014年12月11日に発売されたロールプレイングゲーム。
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
ジャンル | 竜と奏でるRPG |
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対応機種 |
PlayStation 3 リフレイン PlayStation 4 Nintendo Switch Microsoft Windows Xbox One(海外のみ) |
開発元 |
[PS3] メディア・ビジョン [PS4] オーツー |
発売元 | セガゲームス |
キャラクターモデル | フライトユニット |
シリーズ | シャイニング・シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
BD-ROM [PS3 / PS4 / XbOne] Switchゲームカード [Switch] ダウンロード販売 |
発売日 |
2014年12月11日 [PS3] リフレイン 2018年3月29日 [PS4] 2018年7月12日 [Switch / Win] |
対象年齢 |
CERO:C(15才以上対象) ESRB:T(13歳以上) USK:12(12歳未満提供禁止) PEGI:12 ACB:M |
新要素を追加した移植版『シャイニング・レゾナンス リフレイン』(Shining Resonance Re:frain)についても本項で扱う。
本作品は『シャイニング・シリーズ』初のPlayStation 3用タイトルで、『シャイニング・ティアーズ』より続く、イラストレーター・Tonyがキャラクターデザインを務めるシリーズの10周年記念タイトルとなっている。また、据置型ハード用タイトルとしては『シャイニング・ウィンド』以来となる。開発は『シャイニング・アーク』から引き続きメディア・ビジョンが担当する。
2017年にPlayStation 4への移植を発表し、『シャイニング・レゾナンス リフレイン』のタイトルで翌2018年3月29日に発売された。PS3版にて有料であった追加コンテンツを全て収録しており、ゲームクリア後でなければ仲間にならなかったキャラクター2人が序盤から物語に参加する「リフレインシステム」が新たに実装されている。同年7月12日にNintendo Switch版とWindows版(Steamでのダウンロード販売)が発売予定[1]。
2019年に発売された『BLADE ARCUS Rebellion from Shining』は、本作のエンディング後を描いた続編的なものとなっている。
いにしえの大陸に、「アルフヘイム」と呼ばれる神の地が存在する。かつて、この世界で栄華を誇った竜たちが滅びてから、長く時は流れた。竜の魂は結晶化して、世界に散らばっていた。しかし、あるときドラゴンの生存が確認される。彼の名は“煌竜イルバーン”。失われた竜の力を求めて、帝国軍や教会勢力、そして竜に仇なす者“ドラゴンスレイヤー”が動き始める。刻印教会の手からドラゴンを救ったのは、ひとりの“少女”だった。やがて“竜の奏者”と呼ばれる戦士たちがドラゴンのもとに集う。ドラゴンの脳裏に、幼いころ傷ついた自分を助けてくれた“少女”の記憶が蘇る。それは、運命の再会だった。ドラゴンと少女を巡る、美しくも切ない物語が奏でられる。
ロンバルディア帝国に捕らえられている「煌竜イルバーン」ことユーマの存在を聞いた、アストリア王国の王女ソニア。帝国侵攻に対抗するため、アストリア王国はドラゴンを味方にすることで戦況を打開しようとしていた。ユーマを救出するために、ソニアが「ゲイルリッツ監獄」にやってくるところから物語は始まる。わずかな手勢で奇襲をかけたソニアは、囚われのユーマを発見することに成功するが、最深部からの脱出は容易ではない。時を同じくして竜奏騎士キリカも、ソニアの援護と陽動を兼ねて、単身ゲイルリッツ監獄を強襲する。最上階で合流する三人だったが、そこへ帝国の皇女エクセラと皇女の三本槍と呼称されるドラグマキナ・トリシューラが現れる。トリシューラを戦闘不能にするも、エクセラの重力魔法で動きを封じられ窮地に陥る。更にはゲイボルグ、グングニルの二頭のドラゴンが加勢に現れる。しかし煌竜に諭されたユーマは戦うことを決意し、自らをドラゴンへと変え、ソニアとキリカを乗せて飛び去って行った。エクセラはただちに三本槍に追撃を命じるが、今のユーマと戦うとなれば相討ちを覚悟しなければならないと告げられ、命令を取り下げた。
アストリア王国の王都マルガに連れてこられたユーマは、アルベール王から戦争を止めるために煌竜の力を振るってほしいと申し出を受ける。しかし母との約束を破ることになるのと、煌竜の力の恐ろしさを知っていたためユーマは煮え切らない態度をとってしまう。ユーマの身柄は王国に保護されることとなり、ひとまず宿屋うみねこ亭でソニアたちと過ごすことになった。ソニアが騎士団の見回りの仕事に出かけた際、ユーマは騎士団長バロウズからソニアを手伝うようにと強引に頼まれる(押し切られる)。実はこれはバロウズの独断で考えた策であり、ユーマの戦闘力と煌竜の力を推し量るためのものだった。真相を知ったソニアは気を悪くしながらも勇んで父王のもとへ行き、ユーマの戦いぶりを報告する。そんな中、マルガの周辺にドラゴンが現れたと報告が入る。さらにうみねこ亭の女将の娘プリムラが町の外に出た切り戻らないという。誰もが危惧した通りプリムラはドラゴンに襲われていた。駆けつけたユーマたちはこれを撃破し、マルガへ帰還。ユーマはプリムラや女将のエマからお礼を言われ、人助けのために気をつけて煌竜の力を振るえば大丈夫だろうと考えるようになり、アルベール王に協力を約束した。その後、竜奏騎士の一人リンナが敵陣の調査の際、孤立してしまったという報告が入る。リンナの相棒フロマージュの案内に従い、ユーマたちは孤立していたリンナに加勢。帝国軍を撃退するが、そこへ刻印教会の騎士団長ゲオルグが来襲する。撤退するゲオルグを追うユーマたちはまんまと誘き出され、そこでは皇女エクセラ率いるドラグマキナ・ゲイボルグが待ち構えていた。しかし劣勢の中、突如として現れた剣士ジーナスがゲイボルグを一刀のもとに斬り捨てる。深手を負ったゲイボルグを気遣い、エクセラは撤退。ゲオルグも姿を消した。だがジーナスの目的はユーマたちを助けることではなく、ユーマの中に眠る煌竜を引き出すことにあった。ジーナスの剣技の前にユーマはまったく歯が立たず、危うく斬られそうになったところへもう一人の竜奏騎士アグナムが姿を見せる。アグナムの説得にジーナスは引き下がるとユーマを斬るつもりはなかったことを告げ、「最後の歌」という言葉を残して立ち去って行った。ジーナスに圧倒されたことで自信を失ったユーマだが、アグナムの励ましによって立ち直り、彼のアドバイス通り煌竜の力を使いこなせるように修行することを考える。
帝国軍が世界竜(ユグドラシル)のドラゴンソウルを探していると聞き、ユーマたちは機先を制するべく行動を起こす。ドラゴンソウルが安置されていそうな遺跡の情報を集めていると、ラドラム地下空洞に子供のお化けが出るという話を聞く。真相を確かめるべく向かったユーマたちが見たのは、刻印教会の騎士ヨアヒムとエトの姿であった。ユーマはエトを「マリオン」と呼ぶが、エトは違うと否定。ヨアヒムの命に従いユーマたちと一戦交えるエトだが、煌竜の力とエトの魔眼が反応したため中断。エトを連れてヨアヒムは撤退していった。その後、空竜のドラゴンソウルの所在を掴んだユーマたちはジンガーナ遺跡にある「竜の祭壇」を訪れる。そこでまたもやヨアヒムとエトに遭遇。エトを退けるユーマたちだが、ヨアヒムの護衛として現れたゼストには歯が立たず膝を突いてしまう。しかしソニアだけは最後まで反抗したためゼストに殺されそうになり、彼女を守るべくユーマは無理に煌竜の力を引き出そうとする。その姿を見たゼストは「一人では力も引き出せない」と言い捨て、煌竜に興味を失って立ち去って行った。だがユーマの暴走は止まらず、キリカの声も煌竜には届かない。そんな中、ソニアはユーマに呼びかける。ユーマを守りたいという想いが込められた「心に響く声」によりユーマは正気を取り戻し、煌竜の力を抑え込んだ。マルガに戻った後、ユーマは己の不甲斐なさを呪うがアグナムから「次に暴走したら全員で止める」と約束され、仲間を頼るようにと告げられた。そしてキリカもまた、自分の呼びかけに「煌竜」が応じなかったのにソニアの声に「ユーマ」が応えたことで、ユーマと煌竜は別々の存在であると考えるようになっていた。一方その頃、竜の祭壇を訪れたジーナスは痕跡から煌竜の力が暴走寸前だったことに気づき、それを押しとどめたユーマこそ「最後の歌」に至る鍵であると考える。
キリカは今までユーマと煌竜は同一の存在と思っていたが、先の一件でそれは違うと気づき「ユーマ」のことを知るべくデートに誘う。互いに世間知らずだったためデートは半ばとん挫するも、理解を深め合おうというキリカの姿勢に喜ぶユーマだった。その後、ユーマたちはスリーピーホロウにて再びエトと遭遇。その正体がエトの妹のマリオンであり、ヨアヒムの洗脳とエトの呪縛に苦しんでいることをユーマは知る。彼女を助けるべく一行はゲイルリッツ監獄へと乗り込み、ヨアヒムと対峙。ヨアヒムを追い詰め、ユーマは煌竜の力を用いてマリオンにかけられた洗脳を解くことに成功する。しかし、ベアトリスが現れたためヨアヒムには逃げられてしまう。こうして正気に返ったマリオンはマルガへと連れられ、アストリア城に保管されていた竜刃器「龍眼砲バルモニウム」に選ばれたことで竜奏騎士として覚醒。正式にユーマたちの仲間となった。しかし、保管されているもう一つの竜刃器「龍鱗爪剣テンペリオン」だけはアルベール王以外を選ぶことなく、ただ静かに佇んでいた。ユーマたちが立ち去ったゲイルリッツ監獄に姿を見せるジーナス。ここで彼は刻印教会の目的を知る。去ろうとしたその時、ゼストが現れ一方的に戦いを挑まれる。自分と同格と思しきジーナスにこだわるゼストだが、ジーナスはそんなゼストを「与えられた玩具に満足できず、駄々をこねている子供」と称し、戦う価値もないと断じる。そこでジーナスは闘う条件として、煌竜の力を持つユーマを先に打ち倒すことを提案。受けたゼストはゲオルグに協力する一方でユーマとの決着を求める。ユーマたちはクラヴァール平原に帝国の大部隊が集結していることを聞き、出鼻を挫くべく奇襲をかける。そこでゼストと遭遇し一戦交えるが、これは刻印教会がユーマを捕らえるために張った罠であった。更にエクセラ率いる本隊が手薄となったマルガに侵攻していた。帝国軍に包囲され窮地に立たされるユーマだが、そこへレスティ率いるウェルラントの騎士団が駆けつけ活路を開く。ゼストの相手はレスティたちに任せ、ユーマたちはエクセラを止めるべくマルガへと戻ることに。降伏を要求するエクセラに対し、アルベール王は自らテンペリオンを手に一騎討ちを挑む。だが既に戦える身体ではなかったため、エクセラの力の前に膝を突く。駆けつけたソニアは負傷した父から「無敵の竜奏騎士はもういない」ことを告げられ、父の跡を継ぐことを決意する。その想いに呼応するようにテンペリオンはソニアを新たな使い手と認め、こうしてソニアは竜奏騎士となった。ユーマたちを手強いと見たエクセラは「歌」の力で煌竜を従わせようとするが、そのやり方に激怒した煌竜は暴走を起こし、ユーマもまたその奔流の前に正気を失ってしまう。しかし、キリカたち仲間の声が聖印歌に乗って「ユーマ」へと届き、正気を取り戻したユーマは「煌竜の力は仲間たちのために振るう」と強く心を持ち、暴走を鎮めた。その結果、強い心を得たユーマは二度と暴走することは無くなり、また煌竜の真の力を引き出せるようになった。
ユーマが暴走したと聞き、レスティはユーマを危険な存在と見なし刃を向ける。だがこれは、ユーマの覚悟を知るための狂言であった。実はレスティはユーマの母エリーゼの弟子であり、息子のことを託されていた。当初はユーマたちを遠くから見守るつもりだったが、キリカや仲間たちの言葉により仲間として側に立つことに。その後、世界竜のドラゴンソウルの在り処を求め、情報を得たユーマたちは霊峰グランシエルを訪れた。そこには冥竜のドラゴンソウルが保管されていたはずだが、既に何者かに持ち去られた後だった。そこで遭遇したジーナスを見て、レスティはその正体を語る。実はジーナスも以前煌竜を宿しており、暴走させた末に村を一つ消滅させてしまっていた。駆けつけたエリーゼはジーナスから煌竜を我が身に移したが、煌竜が宿ったのは身ごもっていたユーマのほうであった。ユーマと交流の魂は密接に交わったため、抜き取ることができなくなってしまった。ジーナスが去った後、ユーマたちはグングニルを駆るベアトリスと遭遇。リンナは冥竜のドラゴンソウルをベアトリスが持ち去ったとして問い詰めるが、彼女も知らないという。グングニルを退けたユーマたちだが、キリカは話し合いによる解決を望んでいた。ベアトリスは今では刻印教会の人間だが、元々はウェルラントで暮らすダークエルフであり、キリカとリンナにとって姉のような存在だった。保管されていた竜刃器を盗み出そうとしたことでベアトリスは故郷を追われ、刻印教会へと流れ着いたという。結局ベアトリスも冥竜のドラゴンソウルのことは知らず、両者はそれ以上争うことなく別れた。一方その頃、ゲオルグは密かに手にしていた冥竜のドラゴンソウルをヨアヒムに渡していた。冥竜は煌竜と並ぶ力の持ち主とされ、ゲオルグは冥竜のドラゴンソウルから「竜命剣」を創りだすようにヨアヒムに命じた。
マルガに戻ったユーマたちは、帝国軍が持つ世界竜のドラゴンソウルを奪取する作戦を開始。リンナの提案に従い、霊峰グランシエルにあるウルフェンシュタイン城へと向かう。ここには今では使われていない隠し通路があるという。だが運悪くユーマたちは雪崩に巻き込まれ散り散りになってしまう。意識を取り戻したソニアの前にゼストが現れる。彼は気絶したままのユーマを殺すと脅しつけ、ソニアを「オレの女にする」と連れ去ってしまう。これはユーマに煌竜の真の力を引き出させるための策であり、始めからユーマを殺すつもりはなかった。人質となったソニアから「最強の力を得ても幸せではない」ことを告げられたゼストは、己の過去を語る。かつてとある国の王子だったゼストは、祖国を刻印教会に滅ぼされてしまった。守れたのは自分の身だけ。このことから強くないとどうにもならないと考え、ゼストは力目当てで刻印教会に入信。「神の血」を飲んだことであっさりと最強の力を手に入れ、団長であるゲオルグすらも凌駕する存在となってしまった。自分の中にある虚しさを埋めるためにゼストは強者との戦いを望んでいた。ユーマたちと対峙したゼストは「絶大なる力」を解放し、本気の闘いを挑む。成長したユーマが持つ煌竜の力に敗れ、ゼストはユーマに対して強い執着を抱くこととなった。それを危惧したレスティはゼストを始末することを提案。しかしソニアは、目先の力ばかりに囚われ「本当の強さ」を知らないゼストに同情し見逃した。マルガに帰還したユーマたちは国王に呼び出され、エクセラが和平を申し込んできたという話を聞かされる。交渉人としてユーマたちはエクセラと接触し、話し合いの場に立つ。実はエクセラの目的は病に侵された皇帝――父親を救うために不老不死を求めていた。刻印教会から煌竜の力を手に入れれば不老不死を獲得できると聞かされ、エクセラは与していたに過ぎなかった。煌竜の力は渡せるものではないとして一度は交戦するが、父を思うエクセラの姿を前にユーマたちは剣を治める。そこでエクセラは信頼の証を立てるべく先に帝国軍をアルフヘイムから撤退させることを約束する。それから煌竜の力について話し合うことを提案する。だが、そこへ現れたゲオルグはエクセラを「皇帝を暗殺した裏切り者」と糾弾。エクセラが皇帝を裏切るはずがなく、真相はゲオルグの謀略によるものだった。刻印教会の目的はかつての大戦で封印された「神」の復活にあり、水面下で動くにはエクセラの存在が邪魔になってきた。ゲオルグは完成させた「竜命剣ギャラルホーン」の力で最強のドラグマキナの一体「水天剣神カリバーン」を操り、ユーマたちにけしかける。辛くもこれを打ち破ったユーマたちだが、もはや戦う余力は残っていなかった。勝ち誇るゲオルグだったが、そんな彼の前にジーナスが立ち塞がる。ゲオルグの相手はジーナスに任せ、ユーマたちは撤退。二人だけになったところでジーナスはゲオルグに取引を持ち掛ける。ゲオルグらが持つ世界竜のドラゴンソウルのエネルギーをもらう代わりに、ジーナスが持つ海竜のドラゴンソウルを渡すというものだった。
アストリア城に戻ったユーマはアルベール王に事の経緯と煌竜から教えられた内容を説明する。「神」が復活すれば終末禍(カタストロフ)が起こり、世界中を疫病や災害、魔物が襲い、人間が住めない世界になる。ユーマは「神」の復活を阻止するべくアルベール王に協力を要請。アルベール王は「以前とは立場が逆になってしまった」と笑いつつこれを快諾。レスティもまたウェルラント王国も協力を惜しまないと約束した。ゲオルグの動向を探るべくユーマたちは帝国二大拠点の一つガラル城塞跡を訪れる。だが先行して侵入していたエクセラとベアトリスが帝国軍に見つかってしまい、一転して騒ぎとなる。エクセラは父の仇討ちを果たすべくゲオルグを狙っていたが、逆に帝国軍に包囲されてしまう。それを見咎めたユーマたちはエクセラとベアトリスを助け、ラドラム地下空洞まで撤退。一息ついたところでベアトリスはキリカとリンナに「裏切り者」にされた過去を語る。盗賊が竜刃器を盗み出そうとしていたのを見咎めたベアトリスは阻止しようとしたが、盗賊には逃げられてしまい、駆けつけたエルフたちから彼女が竜刃器を盗み出そうとしていたと誤解を受けてしまった。自暴自棄になったベアトリスはキリカたちには何も告げずに姿を消し、現在に至る。その話を聞いたキリカとリンナはベアトリスに対する負の感情を氷解させ、3人は和解を果たす。直後、ゲオルグの凶刃がエクセラに襲いかかる。咄嗟に庇ったベアトリスは致命傷を負ってしまう。更にユーマたちの前に皇女の三本槍(トリシューラ、ゲイボルグ、グングニル)が立ち塞がる。彼らはゲオルグが持つギャラルホーンによって操られていたが、エクセラの呼び声に応えて洗脳を打ち破る。そしてベアトリスと三本槍の命と引き換えにした同時攻撃によりゲオルグは消し飛んだ。態勢を立て直したユーマたちは再度ガラル城塞跡へ向かう。アグナムとレスティが帝国軍を惹きつけている間にユーマたちは深部へと乗り込み、ヨアヒムから情報を聞き出そうとする。だがそこへ最後にして最強のドラグマキナ「魔剣竜王ダーンスレイブ」が立ち塞がる。これを打ち倒したユーマたちの前に再びゲオルグが姿を現す。彼は「超回復」という異能(スティグマ)を得ており、ベアトリスたちの攻撃を受けながらも生き延びていた。どれだけダメージを与えてもゲオルグを倒すことはできず、更にはギャラルホーン(冥竜)の力により大幅なパワーアップを果たしていた。対抗策がないとしてユーマたちは一旦撤退することに。ユーマたちが去った後、ゼストは自分が「神の座」につくと告げ、ゲオルグから強奪同然にギャラルホーンを譲渡させた。実は本来なら「神」との適合率が高いゼストが「神」となるはずだったが、その権利をゲオルグに譲り、彼が「神」となったら自分と戦うという契約をしていた。だが、今のゼストにとってどうしても勝ちたい相手はユーマたちだったため契約を反故にした。ヨアヒムは喜んでゼストを支援するが、「自分こそが神に相応しい」とゲオルグは主張。その思想は危険だとヨアヒムから糾弾されたゲオルグは逆上し、ヨアヒムを手にかけてしまう。
ギャラルホーンを手にしたゼストは帝国軍を撤退させるという条件でユーマたちをスリーピーホロウへ呼び出し、最後の勝負を挑む。ギャラルホーンに宿った陸竜、海竜、空竜、冥竜のドラゴンソウルの力を得たゼストは「魔装竜王グレアム」となってユーマたちと死闘を演じるが、「最強の力」をもってしてもユーマたちの「本当の強さ」は超えられず、敗北を喫した。最期にゼストはユーマが持つ強さを認め、ソニアの提唱する「本当の強さ」こそ自分に欠けていたものだったと受け入れた。そして「本当に強くなったら」ジーナスとも戦いという想いを胸に消え去った。だが、そこへまたしてもゲオルグが急襲。ゼストとの戦いで疲弊していた状態では太刀打ちできず、ユーマは煌竜の力を奪われてしまった。力を失ったことで煌竜は意識を保てなくなり、ユーマは変身能力を失ってしまう。こうしてギャラルホーンを取り戻したゲオルグは何かに導かれるように煌竜の力まで手に入れ、「神」の封印を解くべくロストガーデンにある「封神の扉」へと向かう。「神」の復活まであと一歩と言うところでゲオルグはジーナスに阻まれる。ジーナスは数えきれないくらいゲオルグを斬り殺したが、「超回復」の前に持久戦を強いられ深手を負ってしまった。ゲオルグを追ってきたユーマたちを見たジーナスは、体内にあるドラゴンソウルの力をすべてユーマに渡し、煌竜を復活させ「神」との決着を託した。ユーマたちを前にゲオルグは「神」の正体を語る。それはかつてハイエルフの高度文明が生み出した魔導工学技術の結晶「竜エネルギー精製システム」であった。聖印歌でドラゴンと心を交わすのではなく、機械の力を用いて効率よくドラゴンを従えるというものであった。これと合一したゲオルグは「魔装神竜ザルバード」と化し、ユーマたちは「神」と最後の一戦を繰り広げる。しかし「超回復」の力の前にまたもや劣勢を強いられ、ユーマは煌竜の力を完全に開放する。完全体となった煌竜はその強大な一撃を以て「神」を、ゲオルグを跡形もなく完全に消滅させた。しかし、煌竜が完全体になればユーマの魂が飲み込まれて消滅するという危険性があった。それを承知で力を使ったユーマだが、煌竜は先に自分が消滅することでユーマを救おうとする。散り行く煌竜は最後に、唯一生き残った世界竜としてユーマたち人間の未来を守りたかったと語った。
「神」は消え去り、煌竜もまた姿を消した。そんなある日、ユーマたちはアストリアに向けて巨大な「星」が落下を始めているという話を聞く。これは「凶星」と呼ばれるもので、アルフリーデが持つグリモワール内の歪みが引き起こした結果だという。世界の命運をかけてユーマたちは再び竜刃器を手に取る。そこへ事情を聴いたエクセラとジーナスも駆けつける。歪みを消すべくユーマたちはグリモワール内に潜るが、そこで彼らを待っていたのは「世界の意思の代弁者」を名乗る「歪みの意思」であった。彼の意思は、世界は滅びを望んでいるとして「凶星」を引き起こしていた。しかしユーマは真っ向から否定。そこで歪みの意思は世界中に散っていた煌竜の力を集め、歪みそのものとして再生、試練として仕向けた。実は煌竜は消滅したのではなく、魂が世界中に散ってしまい姿を保てなくなっていただけだった。戦うことに迷いを見せるユーマに煌竜は容赦なく攻撃を加える。竜奏騎士たちと死闘の末に煌竜は敗北。ユーマの成長を見れたことを喜びながら消えて行った。こうして歪みの意思諸共「凶星」は消え去り、再び世界は救われた。ユーマは煌竜が生きていたことを知り、またいつか逢えると考え、新たな戦いへと向かうのだった。
身長などはビジュアル設定資料集から記載。
シャイニングマガジンの紹介順に掲載。ゲーム版と小説版ではキャラクターの言動や雰囲気が異なる。
かつて人と神が戦った地アルフヘイムに王国を築いた者たちの末裔。10年ほど前から帝国による侵攻を受け、同盟国であるウェルラント王国の力を借りて抗戦している。
本作における敵対勢力。圧倒的な戦力によってアルフヘイムに侵攻し、アストリア王国の領地の内7割を支配している。
本作における黒幕的存在。刻印教会は帝国の国教であり、ベイオウルフは教会が保有する戦力となる。現在はアルフヘイム侵攻の中枢を担っている。表向きは帝国に従っているが、実態は「神」を崇拝する狂信者。「神」の復活のため世界竜のソウルを集めている。またベイオウルフの騎士は「洗礼」によって神の血を飲むことで神の器となり、強大な戦闘力とスティグマという異能を得ている。
ラグナロクの際、「神」側についたドラゴンをドラグマキナと呼び、これらは伝説のドラゴンとして人々に伝えられている。今まで眠りについていたがエクセラの手によって目覚め彼女を主として従う。正体は「神」の手によって生み出されたドラゴンであり、通常のドラゴンとはルーツが異なる。後日談では歪みの意志によってユーマたちと同じ強さを持った個体として再現され戦うことになる。またシジルを購入することで再戦も可能。
帝都を守護していた最強のドラグマキナ。終盤ではゲオルグに操られ皇帝暗殺の道具として利用されてしまう。超伝説級のドラグマキナであり、かつては「聖なる竜神」と「暗黒の竜王」と呼ばれた。
廉価版の発売に伴いリトライチケットは撤廃され、リフレインではすべての要素が課金なしで遊べるようになっている。
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