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シトクロムb(cytochrome b, CYB, CYTB)は呼吸鎖複合体IIIのサブユニットで、ヘムb(プロトポルフィリンIX鉄)を含むヘムタンパク質である。
ミトコンドリアシトクロムbc1複合体 | |||||||||
識別子 | |||||||||
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略号 | Cytochrom_B_N | ||||||||
Pfam | PF00033 | ||||||||
InterPro | IPR005797 | ||||||||
PROSITE | PDOC00171 | ||||||||
SCOP | 3bcc | ||||||||
SUPERFAMILY | 3bcc | ||||||||
TCDB | 3.D.3 | ||||||||
OPM superfamily | 3 | ||||||||
OPM protein | 3h1j | ||||||||
CDD | cd00284 | ||||||||
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真核生物のミトコンドリアや好気性原核生物において、呼吸鎖複合体III(bc1複合体)のサブユニットとなっている。この複合体はキノールを酸化してシトクロムcを還元するとともに、膜を挟んでプロトンを輸送しATP合成に使うプロトン勾配を形成する。[1]
おおよそ400アミノ酸残基から成る、8回膜貫通タンパク質である。補欠分子族として2つのヘムb(b562とb566)を結合している。[2]
真核生物のシトクロムb遺伝子はミトコンドリアDNAにコードされており、その配列の差異を利用して生物間の系統解析を行うことができる。科や属の内部での系統関係を求めるのに有効だと考えられている。[3]
シトクロムb遺伝子に変異が起きると、運動不耐やより深刻な疾患を引き起こすことがある。[4]
抗マラリア薬アトバコンは複合体IIIを標的としており、マラリア原虫のシトクロムb遺伝子に変異が入ることでアトバコン耐性が獲得される。[5]
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