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チック・コリア・エレクトリック・バンドのアルバム ウィキペディアから
『ザ・チック・コリア・エレクトリック・バンド』(The Chick Corea Elektric Band)は、チック・コリア率いる「チック・コリア・エレクトリック・バンド」が1986年に発表したスタジオ・アルバム。
エレクトリック・バンドは1985年初頭にコリア、ジョン・パティトゥッチ、デイヴ・ウェックルのトリオとして結成されたが、1986年にはギタリストのスコット・ヘンダーソンを迎えて4人編成となった[2]。ただし、ヘンダーソンは本作では部分的な参加にとどまり、カルロス・リオスがギターを弾いた曲もある[3]。ヘンダーソンの2019年のインタビューによれば、バンドの方向性に関してコリアと意見が合わず、短期間でエレクトリック・バンドを解雇されたとのことで、「彼(コリア)はダンスのステップを踏み、私にもロック・スターみたいにステージの中央でソロを弾くことを要求して、全くのトップ40バンドだった」「私は彼に『ラスベガスのレヴューを運営するならともかく、これはジャズ・グループなんじゃないか』と言った」と語っている[4]。
本作はコリアのキャリアにおいて、リターン・トゥ・フォーエヴァー解散以来のエレクトリック・ジャズに特化した作品とみなされており、コリア自身は当時「考えの古い人々を嫌っているわけではないけど、私は若者にこそ自分の音楽を伝えたかった」とコメントしている[2]。なお、リズム隊を務めたパティトゥッチとウェックルは、後にコリアの別プロジェクト「チック・コリア・アコースティック・バンド」にも参加した[5]。
『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは6位に達した[6]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「音楽的才能の高さ、各プレイヤーの個性、そしてコリアの多彩な曲作りによって、エレクトリック・バンドはすぐに1980年代後半を代表するフュージョン・グループの一つとなった」と評している[3]。
特記なき楽曲はチック・コリア作曲。オリジナルLPは8曲入りだが、同時期に発売されたCDには「シティ・ゲイト」、「オール・ラヴ」、「シルヴァー・テンプル」が追加された[1]。
トラック・ナンバーはCDに準拠。
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