サザン・ロック

音楽のジャンル ウィキペディアから

サザン・ロック: Southern Rock)とはブギー(ブギウギ)、ブルースR&Bカントリーなど、アメリカ南部ルーツ・ミュージックの影響を受けたロックのジャンルである。サザンロック・バンドの場合、メンバーの多くが旧アメリカ南部連邦11州出身の傾向がある。

概要 サザンロック Southern Rock, 様式的起源 ...
サザンロック
Southern Rock
様式的起源 ロック、ブルースブギー
文化的起源 1970年代
アメリカ合衆国
使用楽器 ギターベースドラムボーカル鍵盤楽器など
融合ジャンル
ブルー・アイド・ソウル
関連項目
ハードロック
テンプレートを表示
閉じる

歴史

1960年代末から1970年代初頭には、ジョン・フォガティ[1]率いるCCRレオン・ラッセル、デラニー&ボニーらが登場したが、彼らはサザン・ロックとは別に「スワンプ・ロック」と呼ばれる場合がある。

オールマン・ブラザーズ・バンドは60年代末にブルース・ロック・バンドとしてスタートした。その後、彼らのサウンドはカントリー・ロックへの変化が見られる。1972年の『イート・ア・ピーチ』の「ブルー・スカイ」は、サザンロックへの架け橋と見なすことができた。これはドウェイン・オールマン存命時代に録音された1曲だった。しかし1971年10月下旬に、ギタリストのドウェイン・オールマンが交通事故で亡くなってしまう。さらにその1年後の72年11月には、ベース担当のベリー・オークリーもバイク事故で死亡する悲運に見舞われた[2][3]。サザンロックの全盛期は、1973年にオールマンブラザーズバンドの『ブラザーズ・アンド・シスターズ』アルバムがリリースされ、大ヒット曲「ランブリンマン」や「ジェシカ」などのサザンロックの曲がリリースされたことから始まった。二人の死後、ディッキー・ベッツらがバンドの方向性を決め、カントリー・ロック寄りの音楽性に変わった。

70年代に人気になったグループとしては、オールマン・ブラザーズ・バンド[注 1]の他に、レーナード・スキナード[注 2]、アトランタ・リズム・セクション[4]などがいた。マーシャルタッカーバンドは、フルートやサックスなどの楽器を、カントリーロックサウンドに組み込んだ。サザンロックがブームだった時代に登場したバンドは、ウェット・ウィリー、ZZトップ[5]、レーナード・スキナードらだった[6]。彼らの音楽はブギーやブルースロックと、間奏のリード・ギターを強調したサウンドに、アウトロー・カントリーのような、南部の労働者階級の若者の価値観、希望を反映した歌詞をのせた。1980年代にはアウトローズ、ファビュラス・サンダーバーズ、ジョージア・サテライツらがヒットを出した[7]

代表的なミュージシャン

要約
視点

1960年代(黎明期)

  • サー・ダグラス・クインテット[注 3] Sir Dougras Quintet(テキサス州)
  • ボックス・トップス(テネシー州出身)
  • トニー・ジョー・ホワイト[注 4] Tony Joe White(ルイジアナ州)
  • デイル・ホーキンス[注 5] Dale Hawkins(ルイジアナ州)

1970年代、80年代

ジョージア州出身

フロリダ州出身

アラバマ州出身

  • ウェット・ウィリー Wet Willie

アーカンソー州出身

  • ブラック・オーク・アーカンソー BlackOak Arkansas

テキサス州出身

テネシー州出身

  • ベアフット・ジェリー Barefoot Jerry

サウスカロライナ州出身

  • マーシャル・タッカー・バンド(カントリーロックの傾向が強い)

ミシシッピー州出身

  • パイレーツ・オブ・ミシシッピ
  • ノース・ミシシッピ・オール・スターズ

ルイジアナ州出身

ノースカロライナ州出身

  • チャーリー・ダニエルズ・バンド Charlie Daniels Band(カントリー色濃い)

1990年代 〜 現在

プログレ/ジャズ・ロック

南部音楽に影響を受けたミュージシャン

南部11州出身ではないが、南部の音楽に強い影響を受けている。

関連項目

脚注

洋書

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.