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『サイコソルジャー』(PSYCHO SOLDIER)は1987年3月にSNKから発売された、強制横スクロールのアクションシューティングゲーム。
本作は『アテナ』の続編として制作された作品である。
システムとしてはカプコンが1984年に制作した『ソンソン』を根底としているが、キャラクターのパワーアップシステムやボムなどが導入されており、一般的なシューティングゲームに近いゲーム性が付加されている。その他、崩壊後の世界を舞台とした退廃的な世界観が特徴で、ステージが進むにつれてフィールド背景とBGMも多彩に変化していく。
また、本作はメインBGMに肉声によるボーカル音声が用いられた「業界初の歌うゲーム」としても有名な作品で、第1ステージと、以降の特定のステージで、BGMの1ループ分のみ歌が流れるようになっている。FM音源で音楽部分を、ADPCM音源でヴォーカル部分を再生している。ヴォーカルの音声は、日本国内版は日本語、海外版では英語となる。日本語版・英語版とも、当時アイドルだった清水香織が歌唱を担当している。
数千年の封印から目覚めし異種生物・屍愚魔の魔の手により闇に包み込まれた世界に、二人の戦士が現れた。
太古の予言に詠われた「二人の光の戦士」に選ばれしサイコソルジャー、麻宮アテナと椎拳崇である。
屍愚魔を滅ぼし世界に光を取り戻すため、その身に宿る超能力「サイコパワー」を武器に、二人は果てしない戦いに旅立つ。
8方向レバー+Aボタン(サイコ・ビーム)・Bボタン(サイコ・ボール)で、キャラクターを操作する。各ステージ最後にボスが待ち構えており、ボスのいる地点に到達するとスクロールが停止しボス戦に突入する。撃破すると再びスクロールが始まり、パワーアップアイテムを補給する中間地点を経て次のエリアへと進んでいく。
全6面構成、残機制、即死性、1周エンド。
敵及び敵弾、障害物への接触、画面左端で壁に挟まれる、最下段の穴への落下により1ミス。全ての残機を失うとゲームオーバーとなる。ミス後は短時間の待機状態(UFOに乗った状態)となり、任意のタイミングでBボタンを押すか、一定時間経過でその場に復帰しゲームが継続される。待機時間中は完全無敵状態で地形を無視して移動でき、サイコビームを撃っての攻撃も可能なほか、破壊可能な壁を体当たりで破壊できる。
今作でのコンテニューは、ゲームオーバー後のコンテニュー表示中にクレジット投入することで行うが、前作同様プレイ中のクレジット投入により行い予め残機を貯めておくことが可能。クレジット投入後、1P・2P側双方のスタートボタンを押すことでそれぞれの残機を最大30人分まで追加できる。
いわゆるアイテムボックスにあたるオブジェクトで、オブジェクト上を通過することによりキャラクターの攻撃力の強化を行う。破壊可能な壁の中に隠されている他、壁が存在しない特定の地点に自動的に出現する。
サイコ・ボールを1つ消費して必殺技が発動する。サイコ・ボールを12個以上所持した状態でエネルギーMAXになると、サイコ・ボールがキャラクターの周囲で高速回転するようになり、エネルギーが0になるまで技は究極奥義弾で固定となる。
スペシャルアイテムを取った際の変身時の姿が異なることを除き、性能差はない。
一部の敵キャラクターはそれぞれ上位下位の関係にあり、出現からしばらく経過した時や進化アイテムの取得により1段階進化して強化され、退化アイテムを取得した場合は1段階下のランクに退化する。
第三面まではボス本体の撃破の他、ボスが巣食っている背後の壁を破壊することでもクリア可能。
清水香織のシングルとしてCD版とカセットテープ版が一般販売された。
作詞・作曲は川崎英吉(SNK会長)の名義となっているが、実際の作曲者はSNK初期の作品のサウンドを担当したKENNY(西田和弘)。
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