ゴイトロゲン (英語: goitrogen) は、ヨウ素の取込みを阻害し、甲状腺の肥大、つまり甲状腺腫(goiter)を引き起こすものの総称である。
ゴイトロゲンの効果を持つ化合物には、以下のようなものがある。
- スルファジメトキシン、プロピルチオウラシル、過塩素酸カリウム、イオパノ酸
- ゴイトリン等のオキサゾリジン
- チオシアン酸塩、過塩素酸塩等のイオンは、競合阻害によってヨウ素の取り込みを阻害し、チロキシンやトリヨードチロニンの分泌量(つまり、甲状腺ホルモンの分泌量)を減少させる。この結果、脳下垂体の前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモンの分泌は増加する。
- アミオダロンは、チロキシンからトリヨードチロニンへの変換や甲状腺ホルモンの活性を阻害する。
- リチウムは、甲状腺ホルモンの放出を阻害する。
- フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン、リファンピシンは、トリヨードチロニン及びチロキシンの代謝分解を促進する。
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