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『コンプレックス・エイジ』は、佐久間結衣による日本の漫画作品。『モーニング』(講談社)にて、2014年25号から2015年27号まで連載された。単行本は全6巻。
26歳のコスプレイヤーの女性を主人公に、コスプレという趣味に生きることの意味と困難、喜びを描く作品。コスプレを趣味とする人々(コスプレイヤー)をテーマに、コスプレイヤー同士が直面する人間関係のいざこざや、図画であるキャラクターと現実とのギャップや加齢の悩み、家族や会社の同僚などへの趣味バレなど、コスプレイヤーが現実によく体験したり直面したりする出来事を生々しく描いている。
この作品は、第63回ちばてつや賞一般部門入選の読み切り版『コンプレックス・エイジ』が元になっている。読み切り版がウェブサイト上に無料公開されると、Twitter、FacebookをはじめとしたSNSやニュースサイトなどで取り上げられ、公開ページは125万PV以上アクセスされるなど話題となった[1]。この反響を受けて、週刊誌『モーニング』で2014年25号より連載が開始され、同年8月20日には単行本第1巻が発売された。
読み切り版は「加齢に悩むゴスロリ女性」というテーマであったが、連載版は「年齢や人間関係に悩む女性コスプレイヤー」をテーマにしており、ストーリー上の連続性はない。ただし、連載版は読み切り版の数十年後という設定であり、連載版の主人公(片浦渚)と読み切り版の主人公(佐和子)は母娘の関係になっている。
コラボレーションとして、第6話・第7話では登場人物が『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のコスプレをする姿が描かれた。更に第17話では初音ミクや鏡音リン・レンといったクリプトン・フューチャー・メディアのVOCALOIDが登場した。
コスプレイヤー〈凪〉こと、片浦渚は、高校時代からコスプレにいそしんでいた。ネット上でも話題になり、日々に充実感を感じていたが、年下のレイヤー、綾たちと知り合うようになってから、さまざまな葛藤に直面する。自分よりも綾のほうがキャラクターに同化できるのではないか。自分が派遣社員として勤めている職場の正社員である葉山が、レイヤーであることが職場に知られたために退社を決意したこと、知られていないとおもっていた母親に、高校時代からコスプレをしていたことを気づかれていたこと、そうした葛藤のなかで、渚は、自分の趣味にどう向き合うかを考え始める。ある日、渚は高校の同窓会で再会した千田光汰が同じアニメが好きなことを知り、それをきっかけにつきあいはじめるが、コスプレに根本的なところで理解を示さない彼に対して、渚は別れを告げる。また、綾に肩入れする渚に嫉妬するりうによって、ネット上で綾への悪口雑言がまきちらされる事件もおきるが、渚たちはそれも乗り越えようとする。そんなある日、高校の時からの友人、公子が結婚を期にコスプレをやめようかという心境をもらす。公子の本心を考えるうちに仕事でミスをした渚は、上司の長谷に注意される。その時、葉山と自分とが知りあいであることを長谷に指摘され、渚はますます自分の未来に不安を抱く。仙台の公子を訪問したり、葉山がスタッフをつとめる集会に参加したりするが、悩みは簡単には解決しない。そうした状況をみていた母が、渚に自分のゴスロリ仲間だったノリに会うことをすすめる。〈好きなこと〉を仕事にして、ゴスロリをやめない典子の生き方は、渚に今後の自分に対しての示唆をあたえる。渚は〈着ること〉から〈作ること〉にこだわることに、自分の進む道を見つけようとする。公子の結婚式のドレスを縫うという作業もし、学校にも通い、30歳の誕生日に、葉山を営業担当として、いろいろなアニメに登場する衣装を、製作側の公認を得て販売する会社をたちあげる。
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