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クロミスタ(英語: Chromista、中国語: 色藻)は真核生物の大分類群の一つである。紅藻の高次共生に由来する葉緑体をもった藻類を多く含む。単系統性は疑問視されている[1][2]。
クロミスタにはクロロフィル a/c を持つ全ての藻類と、それらに近縁な無色の(従属栄養の)生物が含まれている。クロミスタの藻類の葉緑体は4重膜に囲まれており、紅藻の二次共生に由来すると考えられている。
クロミスタには主に以下の3つのグループが含まれる[3]。
「クロミスタ」の名前は1981年にトーマス・キャバリエ=スミスが初めて用いた[4]。この「クロミスタ」は、それ以前に "chromophyte" や "chromobion" と呼ばれていたグループに近いものであった。
その後、「クロミスタの葉緑体と渦鞭毛藻を含むアルベオラータの葉緑体は同一起源である」というクロムアルベオラータ仮説が提唱されたが、クロミスタが単系統群ではないという報告も存在していた[1][5]。さらに、ほとんどリザリアがストラメノパイル・アルベオラータとともにSARスーパーグループを形成するという説が有力になり、クロミスタの単系統性は認められなくなっていった。
2010年、キャバリエ=スミスは新たに有中心粒太陽虫・アルベオラータ・リザリアを加え、クロミスタを拡張した[6]。これによれば、クロミスタの共通祖先の段階で葉緑体が一度だけ獲得され、繊毛虫を含む複数の系統で葉緑体の退化が起きた、と説明される。しかし、この拡張されたクロミスタの単系統性および葉緑体の起源については、いまだ議論が続いている[7][8]。
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