クリセン

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クリセン

クリセン (chrysene) とは、多環芳香族炭化水素 (PAH) の一種で、分子式が C18H12、4個のベンゼン環が辺を共有しながら連なった構造を持つ。コールタールに含まれ、そこから最初に単離、同定された。木材の防腐剤であるクレオソート油にも含まれる。

概要 クリセン, 識別情報 ...
クリセン[1]
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識別情報
CAS登録番号 218-01-9 
PubChem 10457109
ChemSpider 8817 
UNII 084HCM49PT 
EC番号 205-923-4
KEGG C14222 
ChEBI
ChEMBL CHEMBL85685 
RTECS番号 GC0700000
バイルシュタイン 1909297
Gmelin参照 262600
特性
化学式 C18H12
モル質量 228.29 g mol−1
外観 白色の固体
密度 1.274 g/cm3
融点

254℃

沸点

448℃

への溶解度 溶けない
エタノールへの溶解度 1 g/1300 mL[3]
磁化率 -166.67·10−6 cm3/mol
関連する物質
関連するPAHs ピレン
テトラセン
トリフェニレン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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クリセンは石炭原油、木質を燃焼したり蒸留したりする際にわずかに発生する。

色素の原料とされる。他の PAH と同様、発癌性が疑われている。実験動物にがんを発生させることが報告されている[4]

関連項目

4個のベンゼン環が縮合した化合物は他に以下の例がある。

参考文献

外部リンク

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