クリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ(ロゼッティ[1]、Christina Georgina Rossetti [rəˈzeti], 1830年12月5日 - 1894年12月29日)は、イギリスの詩人。敬虔主義的な作風による作品を残した。画家・詩人ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの妹で、兄をはじめとするラファエル前派の画家たちの作品のモデルにもなった。
略歴
ロンドンで生まれた。父親のガブリエル・ロセッティ(Gabriele Rossetti: 1783–1854)はイタリア、ヴァスト生まれの貴族出身の詩人、イタリア語の教授であった。兄に画家になったダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828-1882)や美術評論家になったウィリアム・ミカエル・ロセッティ(1829-1919)がいた。母親から教育を受けた。母親と共に「アングロ・カトリック」呼ばれるの英国国教会内の一派の熱心な信者になった。18歳の時、ラファエル前派に加入していた画家、ジェームズ・コリンソンと婚約するが、宗教的な問題で、婚約は解消された。
若い時から詩を書いていたが、兄のウィリアムが編集していたラファエル前派の機関誌の『The Germ』に1850年にペンネームで詩を発表し、1862年に詩集が出版された。1866年に言語学者のチャールズ・ケイリー(Charles Cayley: 1823–1883)と恋愛関係になり求婚されるがやはり宗教的な理由で結婚しなかった。 1894 年に癌で亡くなった。
主な作品
- ゴブリン・マーケットとその他の詩(Goblin Market and Other Poems 1862年)
- 『ゴブリン・マーケット』(ローレンス・ハウスマン絵、濱田さち訳、井村君江監修、レベル) 2015年
- 『小鬼の市とその他の詩 クリスティナ・ロセッティ詩集』(滝口智子訳、鳥影社) 2019年
- シング・ソング童謡集(Sing-Song: a Nursery Rhyme Book 1872年、1893年)
- 『シング・ソング童謡集』(安藤幸江訳、文芸社) 2002年
- 『クリスチナ・ロセッティ詩抄』(入江直祐訳、岩波文庫) 1940年、のち復刊 1987年ほか
- 『クリスティーナ・ロセッティ 叙情詩とソネット選』(橘川寿子訳注、音羽書房鶴見書店) 2011年
- 『モード』(上村盛人訳、渓水社) 2004年
- 『ありふれたこと』(橘川寿子訳、渓水社) 2016年
- 『不思議なおしゃべり仲間たち』(アーサー・ヒューズ画、市川純訳、レベル) 2017年
|
To eye the comely milking maid, |
(詩から クリスティーナ・ジョージナ・ロセッティ "The Milking-Maid" ("ミルクメイド"))[2]
脚注
関連書籍
外部リンク
Wikiwand in your browser!
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.