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置換基の一つ ウィキペディアから
カルボニル基(カルボニルき、carbonyl group)は有機化学における置換基のひとつで、−C(=O)− と表される2価の官能基。アルデヒド、ケトン、カルボン酸とそこから誘導されるエステルやアミド、あるいはケテンなどに存在する。結合の相手は通常 2個の原子だが、ケテンや二酸化炭素など、1個の原子のみに結合する場合もある。
ケトンのカルボニル基は特にケトン基とも呼ばれるが、これはIUPAC命名法に沿わない名称であり、日本化学会は非推奨としている[1]。また置換様式の観点を変えると、炭素鎖のメチレン(-CH2-)に対して特性基のオキソ基 (=O)が置換した構造でもある。
カルボニル基を有する化合物をカルボニル化合物という。以下の表は、その一覧である。
化合物 | アルデヒド | ケトン | カルボン酸 | エステル | アミド | エノン | 酸塩化物 | 酸無水物 |
構造 | ||||||||
一般式 | RCHO | RCOR' | RCOOH | RCOOR' | RCONR'R'' | RC(O)C(R')CR''R''' | RCOCl | (RCO)2O |
カルボニル基の炭素原子を特にカルボニル炭素とよぶ。隣の酸素原子が持つ電子求引性のためにこの炭素原子は弱い正電荷を帯び、求核剤の攻撃を受けて付加反応を中心とするさまざまな反応を起こす。
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