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カザリドリ科(カザリドリか、学名 Cotingidae)は、鳥類スズメ目の科である。
カザリドリ(飾鳥)と総称される。古くはビショクチョウ(美飾鳥)とも呼ばれた[1]。
新熱帯区(中南米の熱帯、ただしカリブ諸島を除く)に生息する。古い資料ではジャマイカにも生息するとあるが、ジャマイカのクロカザリドリモドキ Pachyramphus niger は現在はハグロドリ科である。
性的二型を示す。雄には鮮やかな色の冠羽、飾り羽、肉垂れなどがあるが、雌は地味な外観である。
系統樹は Ohlson et al. (2007)[2]; Tello et al. (2009)[3]; ToL (2009)[4]より。
タイランチョウ小目 |
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カザリドリ科は、新世界亜鳴禽類の2大グループの1つタイランチョウ小目の1科である。ただし小目内の系統関係は解けていない。カザリドリ科の姉妹群についてはマイコドリ科、残りのタイランチョウ小目、ハグロドリ科といった説がある。
ハグロドリ科はタイランチョウ小目内の複数科から近縁な属を集めた科で、カザリドリ科からはハグロドリ属 Tityra・カザリドリモドキ属 Pachyramphus・ワキムラサキカザリドリ属 Iodopleura・モズカザリドリ属 Laniisoma・トガリハシ Oxyruncus が移された。カザリドリ科のハグロドリ亜科とされることもあったが (Prum et al. 2000[5])、現在は別科とされる。
Ohlson et al. (2007)[2]はカザリドリ科を4つの大きな系統に分けたが、いくつかの属の系統位置は不確実である。ズグロカザリドリ属は4系統のいずれにも属さない[3]。Snowornis は core cotingas 内の基底に位置するが、Rupicola clade に近縁とする説もある[3]。
Prum et al. (2000)[5]はカザリドリ科を4亜科に分けたが、そのうちハグロドリ亜科は現在は別科なので、現在のカザリドリ科は彼らの3亜科にからなる。クサカリドリ亜科 Phytotominae は Ampelion clade に、カザリドリ亜科 Cotinginae は core cotingas(Snowornis を含む)にあたる。イワドリ亜科 Rupicolinae は fruiteaters + Rupicola clade にあたるが、これはおそらく単系統ではない。
ツバメカザリドリ Phibalura・キクイタダキカザリドリ Calyptura の系統位置は不確実であり、国際鳥類学会議 (IOC) やアメリカ鳥学会 (AOU) 南アメリカ分類委員会 (SACC) は科未定としている。
Sibley & Ahlquist (1990) では、タイランチョウ小目をタイランチョウ科1科とし、カザリドリ科はその中のカザリドリ亜科 Cotinginae としていた。
クサカリドリ属はかつて単型科のクサカリドリ科 Phytotomidae とされたことがあった。
国際鳥類学会議 (IOC)[6] より。ただし Ohlson et al. (2007)[2]による5つの系統(4つの系統と孤立した1属)に分けた。和名は厚生労働省[7]などより。24属64種。
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