Loading AI tools
ウィキペディアから
『カオティクス』 (CHAOTIX) は、1995年4月21日に日本のセガから発売されたスーパー32X用横スクロールアクションゲーム。欧米では『Knuckles' Chaotix』として発売された。
同社の『ソニックシリーズ』のスピンオフ作品。主人公のナックルズを操作し、マスターエメラルド・ピラーの力によって発生した島で巨大要塞建設を企むドクターエッグマンの野望を阻止する事を目的としている。『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』(1994年)、『ソニック&ナックルズ』(1994年)に登場したキャラクターであるナックルズを主人公としている。
主人公のナックルズの他に6人のキャラクター達から1人を選びパートナーと共にステージを進む。パートナー同士は、お互いが持つリングから出る光の帯でつながっており、その帯を引っ張った反動で障害をクリアする[1]。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』、『ソニック&ナックルズ』で起きた事件から数か月後、マスターエメラルド・ピラー[注 1]の力によってとある島が海面に浮上した。そしてただの岩の塊だったその島は、ピラーの力によって急速に緑の楽園へと姿を変えていった。その事に気づいたナックルズはピラーの力を増幅させる何かがあると感じ、単身調査へと向かう。しかし島を目指しているのはナックルズだけではなかった。ドクター・エッグマンはいち早く島に乗り込み、古代文字が彫られたリングや太古に使われていたスペシャルリングを発見し、この島が古代文明の一部である事を確信する。スペシャルリングによって行ける空間からはカオスエメラルドは消失していたが、ピラーのエネルギーが充満した結果「カオスリング」というエネルギー体が結晶化していた。エッグマンはエネルギーを自ら結晶化させることに成功し「ダークリング」と命名、島を「ニュートロジックハイゾーン」というリゾート地兼巨大要塞に改造し、着々と計画を進めてゆく。
リングを20枚集めると、ステージのどこかに大きなリングが現れる。触れる事でボーナスステージにチャレンジできる。アイテムボックスが浮遊する空間を落ちながらアイテムを回収するのが目的であり、制限時間は持っているリングの数で決まる。リングや得点アイテムの他にステージ・パートナーセレクトを簡単に出来たりするアイテムも存在するが、アクションステージに戻った際には終了時のリングがそのまま持ち越される。その為にミスを避けたり、スペシャルステージに行くためにリングを温存したい場合は自分からボーナスステージを終わらせるアイテムに触れる必要がある。
ステージクリア時に50枚リングを持っていると、ゴール地点にスペシャルリングが現れる。スペシャルリングに触れる事でプレイヤーが操作しているキャラ一人だけがスペシャルステージにチャレンジできる。3Dで描かれたコースを走りつつ、ブルースフィアを集めてカオスリングを手に入れることが目的。ステージ内は完全な六角形のチューブとなっており、重力が全ての床に存在するためプレイヤーはどの壁でも走ることができる。ただし後半はチューブの外側を走ったり、ブロックをジャンプで乗り継いだりとジャンプする場所が多くなってくる。ステージ中は徐々に手持ちのリングが減っていき、リングが0になる、もしくは穴に落ちた場合はスペシャルステージは終了となる。また、リングはスペシャルステージ中にも配置されており、これを取る事で制限時間を引き伸ばせる。6つ全てのカオスリングを集めることができれば真のエンディングを見ることができる。
ここでは、本作におけるキャラクターの特徴を記述する。各キャラクターの詳細な設定などは、個別記事かソニックシリーズに登場するキャラクターの一覧の項を参照。
開発はソニックチームが行い、ディレクターはスーパー32X用ソフト『メタルヘッド』(1995年)を手掛けた小林正英およびメガドライブ用ソフト『コラムスIII 対決! コラムスワールド』(1993年)を手掛けた中村篤彦、メガドライブ用ソフト『ザ・スーパー忍II』(1993年)を手掛けたなかざわなおひさが担当、音楽はメガドライブ用ソフト『ハイブリッド・フロント』(1994年)を手掛けた白津順子およびセガサターン用ソフト『セガ インターナショナル ビクトリーゴール』(1995年)を手掛けた南波真理子が担当している。
『カオティクス』は複数のキャラクターが初登場した作品だが、エスピオを除いて細かい設定がなされているキャラは他の場所からの転用である。ベクターは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』に登場予定だった『ソニックバンド』というバンドの一人で、チャーミーはソニックの漫画のキャラクターからの名前の転用である。また、マイティーはもとはソニックとともに主人公候補だったキャラクターで、本作以前にアーケードの『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』で登場していた[2]。マイティー以外の3人は『ソニックヒーローズ』に再登場するが、設定が一新されている。
プロトタイプの時点では『SONIC CRACKERS』という題名がついており、主役もナックルズではなく、ソニックとテイルスだった[1]。
『SONIC CRACKERS』のゲーム内容は二つに分かれており、『カオティクス』とほぼ同システムの横スクロール面と、『ソニック3Dブラスト』のような見下ろし型視点のステージの二つである。しかし、ゲームそのものが未完成であるため、横スクロール面、見下ろし面ともに二つしかステージが用意されていない上、見下ろし面はオブジェクトが一切配置されておらず、当たり判定も存在しない[1]。ステージセレクトでは「WORLD」として区切られた一つのエリアに「ATTRACTION」というステージが1から5まであり、通常のソニックでの「ゾーン」と「アクト」と同じ区切り方をしている。「WORLD」は全部で7つあるが、その全てに5つの「ATTRACTION」があるほか、見下ろし型ステージの「FIELD」も各「WORLD」に一つずつ存在する。また、「PREMIUM」というステージが2つと「SPECIAL」というステージが一つ存在する。
横スクロール面のシステムの『カオティクス』との主な違いは、ジャンプボタンがホールドボタンも兼用しており、1ボタンでプレイできるようになっていて、なおかつホールド時の操作が軽いことである。
なお、『SONIC CRACKERS』はのちにデータが流出している[1]。当初は虚偽の可能性も疑われたが、のちに事実と判定した[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.1 | 3.4 | 3.1 | 2.9 | 3.4 | 3.6 | 20.4 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.