エネルゲイア

ウィキペディアから

エネルゲイア: energeia)とは、アリストテレスによって提唱された哲学用語であり、アリストテレス哲学の中心をなす概念である[1]

「現実態」、「現勢態」、「顕勢態」、「現実性」、「実現」、「活動」などと訳される[2][1]

解説

アリストテレスによると、おおよそ全ての生成と呼ばれるものは、デュナミス: dynamis可能態、可能性)として存在するものが一定の目的に向かい、目的を実現する過程をエネルゲイアと呼ぶ[3]

例として、建築職人は建築物となる可能性のあるいろいろな素材を使って、建築職人の頭の中の構想としての「家」という目的を実現する。このとき、材料があるが「家」が作られていない状態がデュナミス(可能態、可能性)であり、「家」が完成した状態が、エネルゲイア(現実態)である[2][4][5][6][7]

関連項目

脚注

参考文献

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